2012年(平成24年) 11月2日(金)付紙面より
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鶴岡書道会(佐藤政一会長)主催の第64回荘内書道展覧会が1日、鶴岡アートフォーラムで始まった。会場には幼児や小中高生、一般の力作がずらりと飾られ、子や孫の力作を見に来る家族連れでにぎわった。
書道王国・鶴岡が誇る伝統の書道展。今年は、幼児を含む小中高生から学校単位で作品を募集し、大字部に約1100点、普通部に約300点が集まった。また、一般からの持ち込みは40点で、計1400点余りの出品となった。同書道会で審査し、最高賞の鶴岡書道会賞をはじめ特別賞、特選、金、銀の各賞を決めた。
会場には出品作全てを展示。「あき」(小学1年)「お月さま」(同3年)「鳥なく山道」(同6年)など、小中学生は学年ごとの課題を伸び伸びと書き、中でも大字部の堂々とした作品が目を引いた。自由課題の高校生は楷、行、隷など各書体を用い、漢詩などの臨書を書き上げた。黒地に白抜きの文字で「鯡(にしん)」「魚反(はまち)」「鯨」など魚偏の漢字を書いた作品などもあった。このほか、一般の作品は各書体に加え仮名や調和体の作品があり、軸装や額装したものが並んだ。初日は家族連れなどが足を運び、「あった、あった。入賞した」などと話しながらカメラで撮影するなどしていた。展示は4日まで。