2013年(平成25年) 9月12日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市の湯野浜小学校(阿部美惠子校長)の4年生13人と、近くの養護老人ホーム・湯野浜思恩園(相馬直喜園長)のお年寄りたちが10日、同校で給食などを通して交流した。
同校と同園は以前から交流を続けており、このうち4年生はソバの種まきや収穫などで親睦を深めている。今回は、給食を通して児童から食べ物の大切さを学んでもらおうというもの。
この日は、同園の職員とお年寄り計9人が同校を訪れ、学校給食の歴史や太平洋戦争中の暮らしを説明。今から120年ほど前、鶴岡町(現在の鶴岡市)の学校で昼食を支給したのが給食の始まりとされること、戦時中は食べることに苦労し「戦地ではカエルを生で食べたほど」という話が紹介され、児童たちは驚きながら聞き入った。
参加者全員でゲームを楽しんだ後、ご飯やさつま汁、ホッケのみりん干し焼きなどの給食を囲んで交流。お年寄りは児童たちの会話に耳を傾け、楽しそうに過ごしていた。
齋藤愛優菜さん(10)は「戦争中は大変だったことを知り、食べ物を大切にしようとあらためて思いました」と話した。