2013年(平成25年) 4月20日(土)付紙面より
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♪歴史も深し長沼の…長沼健児の意気みせよ―。鶴岡市の長沼小学校同窓会「校友会」(板垣久喜会長)は、戦前から歌われていたが、今では知る人も少なくなった同校の「応援歌」のCDを制作した。 応援歌を復活させようと、地域住民らの協力で完成させたもので、板垣会長は「長沼小の歴史を振り返る史料になれば」と話している。
応援歌は校歌の代わりとして、運動会などで戦前から歌われていたという。戦後の1948(昭和23)年、現在の校歌が制定されて以降歌われる機会が減り、知る人も少なくなった。応援歌の復活を望む声もあり、昨年3月、同会の有志たちが記憶を頼りに歌を録音していた。
同会は録音以降、歌詞の修正とメロディーの譜面起こしに着手。歌詞は地域のお年寄りたちに聞き取りを行いながら手を加え、譜面は長沼小前校長の音楽教師だった妻へ依頼した。板垣会長は「歌詞にはさまざまな意見があり、まとめるのが大変だった」と振り返る。
CDは今年2月下旬に完成。長沼小児童と昨年11月に音楽交流した羽黒高校合唱部が歌った2種類の応援歌とピアノ伴奏が収録されているほか、歌詞カードも添えられている。板垣会長は「応援歌の歌詞やリズムに若干定まらない部分がある」としたが、「歌を残したいという気持ちが強かったので、完成してほっとしている。協力してくれた皆さんに感謝したい」と笑顔を見せている。
CDはすでに希望者へ80枚ほど配布されており、同会は今後、長沼公民館などにも配る予定という。
2013年(平成25年) 4月20日(土)付紙面より
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荘内藩にゆかりがある特産品の庄内麩を使った和風クッキー「月山満月」の発表会が19日、鶴岡市羽黒町松ケ岡の荘内藩松ケ岡店で開かれた。同市の松岡物産(酒井忠順社長)と特産品開発販売の清川屋(伊藤秀樹社長)が商品開発した。参加者からは「サクサクしていて子どもやお年寄りの方もおいしく食べられる」と好評だった。20日から同店で先行販売される。
「月山満月」は、荘内藩の歴史や物語、庄内麩を広くPRすることを目的に、今回初めて両社が共同開発した。明治維新以降、荘内藩士たちが松ケ岡を開墾したときに見たであろう「月山」と「満月」と、藩の奨励品として幕府に献上していた庄内麩を組み入れるなど、荘内藩がイメージできるように商品に物語性を持たせている。
開発は1年ほど前から進め、試作を重ねて完成させた。庄内麩を成形ができるぎりぎりまで分量に加え、満月のように丸く仕上げた。ふわふわとした軽い食感で甘さは控えめ。苦味のあるコーヒーや日本茶に良く合うという。
開発に携わった清川屋の伊藤舞さんは「見た目でも庄内麩がイメージできるように、刻んだ麩をクッキーの中央に添えている。また、細かく砕いた麩を入れることでこれまでにないサクサクとした食感にこだわった」、酒井社長は「荘内藩松ケ岡店の主力商品として長く販売できるようにこだわって作った。商品を通して、もっともっと庄内をPRしていきたい」とそれぞれ話していた。
「月山満月」は7個入り1箱1050円。27日から清川屋の県内7店舗でも販売される。