2014年(平成26年) 7月1日(火)付紙面より
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「貴婦人」の愛称で知られる蒸気機関車「C57」が28、29の両日、JR羽越本線村上駅―酒田駅間で運行。初日の終着駅となった酒田駅では、新潟デスティネーションキャンペーン(DC、6月30日まで)と山形DC(9月14日まで)の引き継ぎ式が行われたほか、乗客を地酒などでもてなした。
山形DCの一環。「SL山形DC架け橋号」と名付けられた列車は、普段はJR磐越西線新潟駅―会津若松駅間で運行している「SLばんえつ物語号」で8両編成。28日は午後4時半ごろ、煙を吐きながら酒田駅に到着。セレモニーでは新潟県の田村定文観光局長が「新潟のにぎわいを山形に。山形DCの成功を祈る」と述べ、「引き継ぎ証」を本県の小野真哉観光経済交流局長に手渡した。小野局長は「山形、新潟が観光を盛り上げ、日本海側が元気になるようにしたい」と語った。
ホームに降り立った乗客330人に地酒、ヨーグルトが振る舞われたほか、酒田ばやし保存会メンバーによる演奏も行われた。同駅ホームには「貴婦人」をひと目見ようという家族連れやファンが訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
SLは29日午前、村上駅に向けて出発した。