2014年(平成26年) 8月2日(土)付紙面より
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JR羽越本線の開通90周年を記念した臨時列車が31日、新津(新潟市)―酒田駅間で片道運行。終点となった酒田駅では大勢の市民らが出迎え、乗客をもてなした。
同線は、新津駅と秋田駅(秋田市)を結ぶ日本海側の重要路線で1924年7月に全線開通した。今年で90周年の節目を迎えたことを記念し、JR東日本新潟支社が旧国鉄急行色などの2両編成による臨時列車の運行を企画。出迎えイベントは酒田市が開催した。
正午すぎ、1番ホームに臨時列車が入線すると、乗客役60人が降り立った。市観光振興課の宮崎和幸課長が「ようこそ酒田へ。90年もの長きにわたって沿線住民に幸せを運んできた羽越本線。100周年に向けて、さらに愛される路線になってほしい」とあいさつ。酒田舞娘(まいこ)から花束が贈られた乗客代表の込山和夫さん(66)=神奈川県開成町=は「学生時代に羽越本線を使って旅行したことがあり、懐かしい。山居倉庫を見てみたい」と話していた。
その後、乗客たちは市内で運行する人力車に乗ったり、酒田舞娘と記念写真に納まったほか、酒田銘菓を受け取った。また、構内では大正―昭和時代の酒田の街並みを撮影したパネルも並び、訪れた人の目を楽しませていた。