2014年(平成26年) 10月31日(金)付紙面より
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酒田市の中学生海外派遣事業「はばたき」の出発式が30日、同市の庄内空港で行われ、市内の中学2年生22人が期待を胸に米国オハイオ州に向け出発した。11月8日まで9泊10日の日程で米国に滞在し、現地の中学生の家族との交流などを通じて異文化への理解を深めてくる。
同市教育委員会が、国際理解やコミュニケーション能力の養成などを狙いに1996年から、市内の中学2年生を対象にほぼ毎年実施しており、今年で17回目。別事業の海外派遣がある松山地域(東部中)を除き、市内全域から募集・選考した生徒を派遣した。
この日午前8時すぎ、庄内空港3階ロビーで行われた出発式には、保護者や学校関係者も参加。市教委の村上幸太郎教育長があいさつで「違う人と出会うことで、自分のことがよく分かるようになる。元気に行ってらっしゃい」と激励。生徒を代表し酒田六中の石澤隼大君(13)が「たくさんの人に支えてもらった感謝の気持ちを忘れず、酒田は日本の代表という気持ちで行ってくる。大きく成長して帰ってきたい」と決意を述べた。
米国内での感染が確認されているエボラ出血熱について、村上教育長はあいさつの中で保護者向けに「関係機関と情報をやりとりし、問題はないと判断。小まめに情報を取りながら対応するので安心を」と話した。
中学生は引率教諭と共にオハイオ州、デラウェア州に行き、5泊にわたり民家にホームステイしながら、現地の中学への体験入学、ホームパーティー、フットボールの観戦、ワシントンDCの見学などを行う予定。
2014年(平成26年) 10月31日(金)付紙面より
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鶴岡菊花会(石原純一会長)の「鶴ケ岡城址菊花展」が鶴岡市の荘内神社参道で開かれている。会員たちが丹精込めて育てた大輪の菊が、菊特有の香りとともに訪れた人たちを楽しませている。
菊花展は、前身の庄内秋香会(1916年創立)が長年にわたり開催してきた。2005年の市町村合併を機に旧町村地域の愛好者を交えて現在の鶴岡菊花会を立ち上げた。翌年から「鶴ケ岡城址菊花展」として開催している。9回目の今回は庄内一円の会員35人が約250点を出品した。
会場には、花の直径が20センチ、丈が150センチにもなる「大菊」や、白、黄、赤の3色の大菊をまとめた「3本セット」、160本の菊をまとめた千輪仕立ての「特殊」、丈を低く育てた「ダルマ」や「福助」など多彩な10部門の作品が並んだ。展示前に審査会が行われ、各部門の優秀賞を決めた。この結果、最高賞の文部科学大臣賞には酒田市浜中の高橋伊三男さんが選ばれた。
会員によると「今年は全国的に菊の開花が早まり、見頃の時期が過ぎてしまったものが多いが、展示では良い出来のものをそろえることができた」という。展示は3日まで。また、3日午後1時から菊鉢60点が当たる抽選会が同会場で行われる。