2014年(平成26年) 12月2日(火)付紙面より
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出羽三山神社の「松の勧進」が1日、鶴岡市街地で始まった。山伏たちが吹き鳴らすほら貝の音が城下町に響き渡り、師走の訪れを告げた。
大みそかから元日にかけて羽黒山頂で行われる「松例祭」の浄財を集める伝統行事。9月24日から大みそかを満願とする100日間の修行「別火精進(べっかしょうじん)」に励んでいる2人の「松聖(まつひじり)」が、小聖(こひじり)と呼ばれる山伏を従えて家々を回り、無病息災や家内安全のお札を配る。地元の羽黒地域手向地区では先月15日から始まった。
今年の松聖は、「位上(いじょう)」が工藤幸治(山伏名・直紹)さん(63)、「先途(せんど)」が齋藤三郎(同・三光)さん(62)の2人。
一行はこの日、勧進の拠点となる山王日枝神社で祈祷(きとう)した後、午前9時前に市街地へ出発。松聖は旧庄内藩酒井家を訪れて「城下」を勧進するあいさつをし、歴代藩主を祭る荘内神社の拝所を巡った。
この日はさほど冷え込むこともなく、師走の初日としてはまずまずの天気。連なって歩く山伏の姿に道行くドライバーが目を留め、師走の訪れを感じていた。松の勧進は今月いっぱい庄内一円で続く。
2014年(平成26年) 12月2日(火)付紙面より
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鶴岡市立由良小学校の4年生6人が「2分の1成人式」を記念して30日、学校敷地内に10年後の自分に宛てた手紙などを入れたタイムカプセルを埋めた。
この日は、児童全員と保護者やきょうだいなどが参加した。初めに目印となる支柱に埋めた日付と子どもたちが一人ずつ名前を書いていった。そして、校庭の一角に掘った穴に立て、手紙や記念写真などをクーラーボックスに入れて密封した“タイムカプセル”を埋めた。
同校は来春から三瀬、小波渡の各小と統合し閉校となるため、由良小の4年生としては最後のタイムカプセル。佐藤恭輔君(10)は「スポ少でバスケをしているので、(プロリーグの)パスラボに入ってプレーしているか、仕事をしながらバスケをしているか、どっちかを想像しながら自分への手紙を書いた。10年後に読むのがちょっと楽しみ」と話していた。