2014年(平成26年) 7月24日(木)付紙面より
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鶴岡市の山戸小学校(工藤幸吉校長、児童20人)の学校行事「山戸っ子わくわくお泊まり教室」が22日から同校を中心に行われ、児童たちが地元の自然に触れながら学習を楽しんでいる。
お泊まり教室は、自宅を離れての集団生活を通して、たくましい子どもたちを育てるとともに、人との関わりを深めて自然を愛する心を育もうと、同校が昨年度から実施している。
初日の22日は、5、6年生の5人がテントの設営や地元の竹を使用して食器や箸を製作した。午後からは3、4年生も加わり、ロープを使った安全な木登り「ツリーイング」に挑戦。学校敷地内のケヤキの木に掛けられたロープを、児童たちは特殊な結び目で作った輪を移動させて5―6メートルほどの高さまで上った。てっぺんに着くと児童たちは合図のラッパを鳴らし、「高い」「するする上れたよ」と歓声を上げた。5年生の本間蘭さん(10)は「今まで体験したことのない高さで楽しかった」と話していた。
お泊まり教室は、5、6年生が22―26日の4泊5日、3、4年生は23―26日の3泊4日、1、2年生は24―26日の2泊3日の日程で行われる。期間中は由良海岸でのいかだ作りや致道博物館の見学、星の観察、野外炊飯などに取り組む予定。
2014年(平成26年) 7月24日(木)付紙面より
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庄内町狩川の立川中学校(石崎幸宏校長、生徒164人)で23日、浴衣の着付け教室が開かれた。同校3年生がNPO法人和装教育国民推進会議の県支部員たちに習って浴衣の着付けを体験した。
同校では夏休み前のこの時期、日本の文化である浴衣の着付けを学び、花火や夏祭りで着られるようになろうと2007年から毎年家庭科の被服の授業を利用して教室を開催している。庄内地方で着付け教室を取り入れている中学校は立川中だけという。
この日は県支部の小池泰弘副支部長と支部員合わせて18人が同校を訪問。3年生63人が男女に分かれて着付けを教わった。男子は龍やしま柄、女子は夏らしい花やトンボ、金魚柄など支部が用意した浴衣を選び、支部員たちから「きちんと中心を合わせて」「しわをのばして」などと指導を受けた。生徒たちは「難しい」と話しながら、支部員や生徒同士でやり方を確認していた。
齋藤朱音さん(14)は「自分で初めて着て難しかった。今年の夏は自分の浴衣を着たい」と笑顔で話していた。小池副支部長は「海外では日本文化が注目されている。若い人たちから日本文化を世界へ広げてもらいたい。海外へ行くときにはぜひ浴衣を持っていって」と話していた。