2014年(平成26年) 8月21日(木)付紙面より
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酒田市の県立酒田西高校定時制(諸原正巳校長)の1年生7人が20日、同市の松陵保育園(村上久美園長、園児89人)を訪問し、園児たちと一緒に遊ぶなどボランティア活動を繰り広げた。
人に対する思いやりの気持ちを育んでもらうとともに、社会人としてのマナーや礼儀を身に付けてもらおうと、同校は昨年から「1年次ガイダンス」の授業を活用し、同保育園の協力で訪問ボランティアを実施している。
生徒たちはこの日、午前8時半に“出勤”。一緒に遊んだり、手をつないで散歩に行くなど園児たちから「お兄ちゃん先生」「お姉ちゃん先生」と慕われていた。参加生徒の一人、上林涼穂さん(16)は「私自身、きょうだいが多いのでこういう雰囲気は大好き。遊んでいて楽しい」と話していた。
同校定時制の佐藤亮二教頭は「このような機会を通し、生徒たちからコミュニケーション能力を高めてもらいたい」と話していた。
2014年(平成26年) 8月21日(木)付紙面より
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公益財団法人「庄内能楽館」(池田宏理事長)主催の「夏休み親子仕舞教室」の参加者による修了発表会が22日、酒田市浜松町の同能楽館で行われる。中央のプロ能楽師の指導で仕舞を学んできた小学生らが練習の成果を披露する。当日は誰でも無料で観賞できる。
庄内能楽館は1976年、池田理事長の母で能に造詣の深い康子さん(86)が設置。竣工(しゅんこう)以来、能楽師・団体を招いての公演、仕舞や囃子(はやし)、謡の愛好家の活動を支えるなどしてきたが、康子さんの病気などでここ十数年はほぼ休止。今年3月に公益財団法人へ移行したのに伴い、活動を再開していた。
「夏休み親子仕舞教室」は活動の一環で企画。子どもたちに日本の伝統文化に触れてもらおうというもので、酒田市などの幼児と小学生計6人と一般の計15人が参加。7月31日に開講し、21日まで計15日間の教室を開催中。講師は都内から宝生流能楽師の3人が交代で訪れ、それぞれが自分で選んだ仕舞の演目に取り組んでいる。
教室も終盤となった19日は、能楽師の水上優さんの指導で子どもたちが一人ずつ稽古。扇子を片手に、左右どちらの足からすり足を出すのかなどを確認した。
鶴岡市の祖父母方へ夏休みで滞在中に参加した千葉市の小学3年の出雲路聖君(8)は「謡の意味が分からず覚えるのが大変だけど、ここに来て友達ができて楽しい。本番は頑張る」と話し、酒田市の幼稚園に通う本間巧真君(5)は「楽しい。家で何回も練習している」としっかりとした謡を披露していた。
22日の修了発表会は午後2時から。問い合わせは庄内能楽館=電0234(33)3355=へ。