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2014年(平成26年) 8月23日(土)付紙面より

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鶴中央高で「ワクワク・ワーク」 さまざまな職業を体験

 庄内地方の若手自営業者らの自主企画による職業体験イベント「ワクワク・ワーク」が22日、鶴岡市の鶴岡中央高校(井上利也校長)で開かれ、同校総合学科の2年生160人が、建築やラーメン店、警察などさまざまな仕事を体験した。

 主催したのは、鶴岡市美咲町の美容室「Peace」を経営する菅亮太さん(33)ら20、30代の自営業者が昨年2月に立ち上げたグループ「あきんどなまか」。若者の人口流出が大きな課題となる中、地元で働く魅力を体感してもらおうと、昨年5月と今年6月に羽黒高で実施したのに続き、今回が3回目。いずれもボランティアで実施している。

 この日、指導役としては庄内各地の建築やラーメン店、美容室、自動車板金、旅館、生花店、映像製作、写真館、ネイルアート、陸上自衛隊、警察など12団体が訪れた。生徒たちはキャリア教育の一環で6人前後のグループに分かれ、職業2種ずつを体験した。

 このうち建築「アトリエイマジン」(鶴岡市大宝寺)のコーナーでは、広さ6坪(約20平方メートル)の小屋の軸組みを体験。生徒たちは柱や梁(はり)などの部材を抱え上げ、「えいっ、えいっ」と気合を入れ、ハンマーで継ぎ手をはめ込んだ。また、初参加の鶴岡警察署のコーナーでは、空き缶から指紋を採取したり、金属探知機で衣服に隠したクリップを探すなどの体験に「すごーい」と歓声を上げた。建築を体験した鷹濱蘭さん(16)は「高い所に上って怖かったが、徐々に組み上がっていくと、達成感があった。想像以上に大変で、自宅もこうしてできたかと思うと、感謝の気持ちが湧いた」、警察の仕事を体験した齋藤日香莉さん(16)は「普段は体験できないことばかりで、特に金属探知機はすごかった。警察官に親近感が湧いた」とそれぞれ話した。

 菅さんは「地元には何もないと思っている若者も多い。体験を通じ、地元で働くことを選択肢の一つに加えてもらえたら」と話した。

地元の自営業者らの指導でさまざまな職業を体験した鶴岡中央高の生徒たち
地元の自営業者らの指導でさまざまな職業を体験した鶴岡中央高の生徒たち


2014年(平成26年) 8月23日(土)付紙面より

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山を登り祖霊に合掌 鶴岡市清水地区で伝統の「モリ供養」

 鶴岡市清水地区に伝わる伝統行事「モリ供養」が22日、同地区の三森山(みつもりやま、標高121メートル)で行われた。地区内外の人たちが花などの供物を持って山を登り、祖霊を感じながら手を合わせた。

 モリ供養は庄内地方独特の送り盆の風習で、一説には1000年以上も前から行われてきたとされる。「モリ」は小高い丘や山中で行うものを「森供養」、平地で行うものを「モリ供養」または「亡利供養」と表記するという説もあり、一方で「亡霊」がなまって「モリ」になったという説も。2000年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定された。

 三森山の山頂近くには優婆堂、閻魔堂、大日堂、観音堂、地蔵堂、仲堂(勢至堂)、阿弥陀堂の7つのお堂と、藤墓という石塔群があり、22日は早朝から大勢の参拝者が各堂に足を運んだ。

 このうち仲堂では、参拝者たちが故人の戒名や命日を書いた仏札などを納め、祭壇「施餓鬼棚」に供物を添えた。天翁寺(下清水)の佐藤丈六住職など僧侶たちが施餓鬼棚に向かって読経を上げ、墓若勢と呼ばれる男性2人が「花水手向けます」などと声を発し、花に含ませた水やお茶などを石碑にかけていた。森の木々が強い日差しを遮り涼風が吹く中、参拝者たちは焼香を済ませると静かに手を合わせていた。

 毎年供養に足を運んでいるという市内の80代男性は「早くに父を亡くしており、三森山には父に会いに来るつもりで来ている」と話していた。

 帰り道には地元の子供たちが並び、「お願いします」と声を上げて巾着袋を差し出すと、参拝者たちがお布施のお金を入れていた。供養は23日も行われる。

読経の声が響く中、施餓鬼棚に向かって参拝者たちが静かに手を合わせた=22日、仲堂
読経の声が響く中、施餓鬼棚に向かって参拝者たちが静かに手を合わせた=22日、仲堂



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