2015年(平成27年) 2月1日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市黒川地区の王祇祭(2月1、2日)を前に30日、鶴岡南高山添校(柴田曜子校長)の1年生たちが祭りの舞台となる春日神社で、除雪のボランティアを行った。
除雪ボランティアは、櫛引地域内に伝わる国指定重要無形民俗文化財の黒川能をテーマにした総合学習の一環として2005年度から毎年実施している。今回は1年生13人が地域住民らと共に作業に取り組んだ。
王祇祭で上、下両座の青年たちがご神体の「王祇様」をスムーズに神社へ運び入れることができるように、生徒たちは参道の階段と入り口付近の約50メートルを手分けして除雪。約20―30センチ積もった湿り気のある雪をスコップで崩しながら参道脇に寄せ、石畳や石段が見えるようきれいに除雪した。初めは寒そうな生徒たちも、約1時間半にわたって作業すると、終わる頃には頭から湯気を上げていた。
参加した荒木和美さん(16)は「積もった雪は底の部分が固く凍り、スコップがなかなか入らなかった。きれいになったので王祇祭では滑らずに参道を歩けるはず」と話していた。