2015年(平成27年) 10月12日(月)付紙面より
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酒田市の第三セクター「酒田まちづくり開発」(西村修社長)が中心になり、同市中町二丁目の柳小路で整備を進めてきた「酒田柳小路屋台村『北前横丁』」が完成し10日、内覧会が開かれた。15日にオープンする。
中心市街地のにぎわい創出に向けた新たな核として、西村社長らが10年ほど前から構想を温めていた。本年度から5カ年にわたる新酒田市中心市街地活性化基本計画で飲食業を志す人を支援する「食の酒田チャレンジ事業」に位置付けられている。
旧イバヤ薬品の敷地255平方メートルに、木造平屋建て床面積約10・5平方メートル(約3・2坪)の店舗10店(各8席)を3棟に分けて整備した。総事業費は7440万円で、うち約5100万円が経済産業省と市の補助金。
この日の内覧会は、西村社長の知人ら約30人を招き、顔見せ営業を兼ねて開催。10店舗のうち、炭火焼き、おでん、串カツ、居酒屋2店の計5店が開店し、客同士が膝寄せ合う距離感や店主との会話を楽しみながら飲食し、活況を呈した。
居酒屋「神楽」を出店した堀多恵さん(42)は「スナックも経営しているが、従業員が安定して長く働ける場もと考えていた。屋台村はとても魅力的で、酒田のにぎわいづくりに一役買いたい」と話した。
西村社長は「元気な店主がそろった。これからが勝負。地元の客を奪い合うのでなく、全国からお客さんが来てくれるように頑張っていきたい。地域の情報も発信していく」と話した。来月ぐらいから地元商店街と連携し、イベントも企画していくという。
残る5店のうち、来月上旬までには牛タン、ラーメンの2店も出店し、1店は1日だけでも出店可能な「レンタル屋台」、残る2店は出店希望者を募集中という。店舗の外に椅子を出せば、計150人程度は収容できる。
15日は午後4時に鏡開きのオープンセレモニーで酒を振る舞う。問い合わせは運営協議会(酒田まちづくり開発内)=電0234(21)8377=へ。
2015年(平成27年) 10月12日(月)付紙面より
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乳がんの早期発見・診断、治療の大切さを伝える「ピンクリボン運動」の一環として12日まで、鶴岡市内の国宝・羽黒山五重塔と市指定有形文化財・大寶館で建物をピンク色にライトアップするイベントが行われている。
10月の「乳がん撲滅月間」にちなんで初めて実施。今年2月に市民有志で発足した「ピンクリボンTsuruoka」(瀬尾美穂代表)の働き掛けなどで実現した。
このうち庄内観光コンベンション協会が行っている夜間ライトアップの最終期間となる羽黒山中の五重塔では、水銀灯に耐熱性のピンク色のアクリル板を重ねてライトアップ。初日の10日夜はカップルなどが訪れ、携帯電話で撮影するなどしていた。新庄市から訪れた青柳治彦さん(33)と中島千春さん(36)は「日中に訪れて夜間ライトアップを知り、夜に再び訪れた。日中とはまた違った雰囲気。ピンク色もいい」と話していた。
五重塔は日没から午後9時半、大寶館は午後6から9時までそれぞれライトアップ。また、ピンクリボンTsuruokaでは12日午前10時から三川町のイオンモール三川と鶴岡市のエスモールで啓発イベントを実施。