2015年(平成27年) 10月20日(火)付紙面より
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鶴岡市のあつみ温泉に伝わる銘菓「元禄餅」を使った新しいお菓子「元禄だま」の販売が温海地域のイベントを中心に始まった。手掛けた「あつみ温泉まちづくりチームYUKAI」(五十嵐公行会長)は、新たな名物として定着を目指している。
元禄餅は、砂糖や特上白玉粉、抹茶などを原料にしたあつみ温泉名物の餅菓子。元禄模様を基に考案したとされ、白と抹茶の2種類がある。ふわふわした柔らかい食感と上品な甘さが特徴。現在はあつみ温泉街にある3軒の菓子店で作られている。
新しく開発した元禄だまは、鶴岡の祭り屋台ではおなじみの「あん玉」に似た外見で、あんこの代わりに元禄餅が中に入っている。小麦粉などで作られた外側の皮には抹茶が加えられており、抹茶のほろ苦さが、品のある元禄餅の甘さを際立たせている。
元禄餅以外にもバリエーションがあり、出店するイベントに合わせて、中の具材を紅エビやカニなどに変えて海鮮風味を利かせたものもある。いずれも6つ入りで300―400円ほど。
あつみ温泉で4日に開かれた「あつみ温泉おもてなしまつり」でお披露目され、提供する屋台は訪れた人でにぎわいを見せていた。
五十嵐会長は「元禄餅のPRになればと始めた。出来たては中の餅がとろっとしていたりと、新たな元禄餅の一面が楽しめる」と話している。
今後は、温海地域のイベントなどに出店して販売する。鶴岡市一霞で来月1日に開かれる「一霞かぶ祭り」への出店を検討しており、カブのエキスを加えた元禄だまを用意するという。
2015年(平成27年) 10月20日(火)付紙面より
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鶴岡市羽黒町川代の月山高原牧場近くの高原で、コスモスが花開き、秋晴れの下にかれんなお花畑が広がっている。
耕作放棄地をヒマワリ畑にするなど農業再生事業に取り組んでいる地元の有志農家でつくる「ハグロファーム」が5年ほど前から開設。今年は6月中旬に約2ヘクタールに種をまいた。
秋晴れに誘われるかのように咲き出し、今が見頃。月山が正面に見える高台の斜面に濃いピンクや白、薄いピンク色の花が無数に花開いている。
周辺はススキが穂を揺らし、詩情漂う風景が広がる。場所は鶴岡側から向かって、月山高原牧場のふれあいハウスの500メートルほど手前。