2015年(平成27年) 12月24日(木)付紙面より
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鶴岡市の「女性農業者懇談会」が21日、同市のグランドエル・サンで開かれ、女性農業者らが日頃の営農活動で感じたことなどについて意見交換した。
女性の新規就農者が年々増加していることを受けて市が初めて開催。女性農業者が営農活動の中で抱える課題や悩みなどについて話し合い、今後の営農活動の参考にしてもらおうという狙い。本年度の新たな女性就農者は全体の就農者32人中8人という。
この日は2012―15年に就農した新規農業者を含めて10人の女性農業者、関係機関や事務局など計25人が出席した。懇談では就農したきっかけ、困ったこと、今後の課題や希望などについて意見が出された。
このうち、今後の課題については「機能面に特化した作業着や長靴が男性用しかない」「力仕事が多く若い男性の力が必要」「女性ももっと機械を使うべき」といった課題に、「農業をレジャーとして楽しみたい人もいるはず。そういう人をうまく使える仕組みをつくっては」「女性だけの機械講習会を開催しては」などと意見が出された。
最後に武田壮一農林水産部農政課長が「男女のはざまがなくなっている。悩みをどんどん声に出していただき、市も県や国に要望を出していきたい」と話していた。