2015年(平成27年) 3月6日(金)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第二小学校(瀬尾儀雄校長)の青少年赤十字(JRC)委員会は4日、全校挙げて取り組んできたアルミ缶・プルタブ収集で購入した車椅子1台を近くの地域福祉センター「なえづ」(佐藤好和所長)に贈った。
同校では、JRC活動として月1回の収集日を設定し、アルミ缶・プルタブをはじめ使用済みはがきなどを収集。今回は、昨年度と2カ年にわたり集めてきたアルミ缶・プルタブ収集で得た金額が車椅子1台を購入するまでとなり、いつも寄贈しているなえづに届けることにした。
この日はJRC委員会の5、6年生7人がなえづを訪問。デイサービスの利用者など大勢のお年寄りが見守る中、委員長の成沢ひよりさん(12)=6年=が「皆さんで使ってください」と利用者代表に贈った。お年寄りたちは子どもたちの訪問に喜び、一緒に「うれしいひなまつり」を歌い交流した。
2015年(平成27年) 3月6日(金)付紙面より
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「技術立国日本復活の一助に役立てて―」。鶴岡市立藤島小学校(小杉隆校長、児童289人)に今年1月、図書購入費に充ててほしいと匿名で寄付金が寄せられた。同校では図鑑など理科関係の図書の充実に活用。小杉校長は「子どもたちが喜ぶ姿を通し、お礼を伝えられたら」と話している。
同校によると今年1月13日に、藤島小学校長宛てで現金6万3000円の入った封書が届いた。添えられた手紙には入力した文字で「少しですが、図書購入に使ってください。できれば理科学関係の本を買っていただき、技術立国日本復活の一助に」などと書かれていた。送り主の名前はなく、「藤島住民より」とだけ記されていた。
消印も藤島郵便局だったことから、小杉校長らが心当たりを当たったが送り主を特定できず、市教育委員会の了承を得て学校の寄付金として扱い、理科関係の図書を購入することにした。
シリーズの理科実験大百科や小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑、犬猫の大図鑑など計20冊を購入。学校技能士が本棚を作り、学校挙げて取り組んでいる運動と同じネーミングの「すずかけ文庫」として順次貸し出しを始めた。
限られた図書整備費の中で図鑑や専門書の購入は難しかったといい、児童たちも大喜び。理科が好きという5年生の齋藤遥奈さん(11)は「いっぱい借りて読みたい」と話していた。
小杉校長は「金額から想像して送り主の深い思いを感じる。子どもたちにも人の気持ちを想像し、その思いに報いようという話をした。調べ学習などで大事に活用していきたい」と話している。