2015年(平成27年) 7月22日(水)付紙面より
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鶴岡管工事協同組合青年部会(佐藤正晴会長)主催の「水から環境を学ぶ、親子で石けん教室」が19日、鶴岡市遠賀原の同組合事務所で行われ、無添加のせっけん練りなどを体験しながら環境について考えた。
排水などの工事に関わる同部会が環境に負荷を掛けない暮らしについて考えてもらおうと社会貢献事業として企画し、今年で3回目。庄内町のハーブ研究所スパールの上林京子さんを講師に迎え、親子25組73人が参加した。
初めに上林さんが肉を焼いて油が灰に落ちて固まったのがせっけんの始まりと説明。お風呂やトイレで使った水がどこに流れていくのかを子どもたちに考えさせながら、「せっけんなどにも使われる防腐剤は微生物が繁殖しないようにするいわば毒。その毒がシャンプーやせっけんから自分の体の中に取り込まれたり、排水として外に流れていくことをよく考えて」と話した。
せっけん作りでは、パーム油とヤシ油を原料に、ラベンダー、カモミール、ローズマリーの3種のハーブを使って練りせっけんを作った。大きな容器で原料をこねた後、親子で200グラムずつ分けてもらい、100回練ってから好きな形に仕上げた。
親子で参加した齋藤真瑛(まさあき)君は「楽しい。乾燥させてから夏休みに使ってみたい」と話し、母親のさちさん(40)は「子どもの体にいいものをと関心はあったが、食べる物だけでなく暮らしについてもあらためて考える機会になった」と話していた。
2015年(平成27年) 7月22日(水)付紙面より
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俳聖・松尾芭蕉が鶴岡に滞在したことにちなむ「海坂の芭蕉小祭り」が18―20の3日間、同市馬場町の丙申堂などで行われた。20日は芭蕉も通った内川の舟下りを楽しむ風流な吟行も行われた。
鶴岡で育まれてきた俳諧の伝統や風流心を発掘し楽しもうと、市民有志が実行委員会(渡部正芳代表)をつくり、2004年から続けている。
20日の吟行舟下りには地元の俳句愛好者など18人が参加。時折雨に降られたが、内川の柳橋付近から川舟2隻に分乗し、芭蕉が酒田に向かうため乗船したという大泉橋付近の「芭蕉乗船地跡」まで舟下りを楽しんだ。
一行はその後、芭蕉が滞在した同市山王町の長山重行邸跡、山王日枝神社などを巡り、丙申堂で投句した。鶴岡市の60代女性は「昨年も参加した。川から見る景色は普段目にすることがなく、別の町に見える」と話していた。このほか、丙申堂では芭蕉関連の資料展、江鶴亭(同市山王町)では遠州流による呈茶会なども行われた。