2016年(平成28年) 2月14日(日)付紙面より
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鶴岡市立朝日中学校(尾崎稔校長、生徒92人)の新校舎竣工(しゅんこう)式が12日、同校で行われた。生徒や関係者が出席し、学びやの完成を祝うとともに、新たな伝統を築いていくことを誓った。
旧校舎が築55年経過し老朽化したため、学校敷地南側のグラウンドで2013年、新校舎の建設工事がスタート。校舎棟が完成した後、生徒たちは昨年4月から新校舎で学校生活を送っている。グラウンド整備などを終え、昨年11月に改築事業を全て終了した。
新校舎は一部鉄骨造の木造2階建て。地元産スギ材を活用した木の魅力あふれる開放感のあるデザインが特徴。一方で、豪雪の荷重に耐える構造と耐震性を備える。ペレットボイラーを熱源とした暖房システムや、非常用自家発電設備など災害時における防災拠点としての側面もある。総事業費は約18億円。
竣工式には、全校生徒と教職員、PTA、市、地元関係者など合わせて約260人が出席。榎本政規市長が「生徒の皆さんには、これまでの伝統の上に新たな校風をつくっていってほしい」と式辞。田中芳昭市教育委員長が「元気いっぱい充実した学校生活を送り、心豊かな大人に成長してほしい」とあいさつした。
来賓の祝辞に続いて尾崎校長が「生徒職員、地域の方々と共に新しい歴史をつくっていきたい。学習、運動を頑張り、大切に使うことを誓います」とお礼の言葉。生徒代表が「伝統を引き継ぐとともに、新たに創造していく」と決意を述べ、全校生徒で「ふるさと」などを合唱した。