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2016年(平成28年) 2月17日(水)付紙面より

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鶴岡の「食」 海外発信へ

 ユネスコ食文化創造都市の鶴岡市へ研修に訪れているイタリア食科学大の学生と市民によるワークショップが15日、同市のグランドエル・サンで行われ、鶴岡の食文化の海外発信や海外客向け商品開発などをテーマに意見交換した。

 同大は食科学を専門とする世界唯一の大学で、2004年にスローフード協会国際本部などが設立。世界70カ国以上の学生が集まり、別名「スローフード大学」とも呼ばれている。同市が昨年10月、イタリア・ミラノ国際博覧会に出展した際、関係者が同大を訪問したのがきっかけとなり、イタリアやロシア、イギリス、ブラジルなど7カ国の20―30代の学生12人と教員1人が今月10―16日の日程で鶴岡を訪れた。

 「食」を多方面から学ぶ外国人の視点から、鶴岡の食文化の発展についてアドバイスしてもらおうと、鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・榎本政規市長)がワークショップを企画。学生のほか、市内の農家や飲食店関係者、食文化に関心のある市民ら約40人が参加。6つのグループに分かれて意見やアイデアを出し合った。

 学生たちからは「鶴岡は山、里、海がつながっているのが魅力」「これほど食文化に熱心な地域はない」との感想があったほか、外国人の受け入れに関し「1日3食全てが日本料理ではつらい。パンやコーヒーで落ち着いてもらえる時間も必要」「山と食べ物へ尊敬の念を持っているのが素晴らしい。味だけでなく、そうした精神文化や食文化の背景を伝えていくといいのでは」などの意見があった。

 また、外国人対象の鶴岡の食文化体験ツアーについて「ユネスコ食文化創造都市を基にスローフードに興味を持つ人をターゲットにして」「焼き畑の赤カブ栽培を組み込む」などのアイデアが出された。

 同大の一行は1週間の滞在中、鶴岡の食の体験、大山新酒・酒蔵まつりへの参加、出羽三山の精神文化体験などを通じて国際的に注目される鶴岡の食文化へ理解を深めた。

外国人への鶴岡の食文化の発信などをテーマに、学生と市民が意見を交わした=15日
外国人への鶴岡の食文化の発信などをテーマに、学生と市民が意見を交わした=15日



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