2016年(平成28年) 3月30日(水)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で28日、今年2頭目のアザラシの赤ちゃんが誕生した。クリーム色の体毛に包まれた赤ちゃんに母親がぴったり寄り添っており、大きな体に隠れて来館者の目に留まる機会がまだ少ない。1頭目が今月17日に急死したこともあり、担当飼育員は「元気に育ってほしい」と見守っている。
同館によると父親はコロ、母親はマルコで、マルコは15頭目(死産を除く)の出産。昨年妊娠しなかったマルコは新水族館になってから初の出産となった。前日からマルコは食事の回数にむらが出るなど出産の兆候が見られ、28日午前7時半すぎに出勤した飼育員が、赤ちゃんが生まれているのを確認。誕生した赤ちゃんは体長約70センチ、体重10・6キロ。性別は分かっていない。母親のマルコが少し離れると呼ぶように必死に声を上げ、手足をばたつかせるなど元気いっぱいだ。
担当飼育員は「万が一の事故を防ぐため、母子を他のアザラシから隔離する意見もあったが、環境の変化がストレスになることを考慮した。とにかく無事に育ってほしい」と話していた。