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2016年(平成28年) 4月28日(木)付紙面より

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180枚色鮮やかに 酒田・龍厳寺の天井画

 2014年から進められていた酒田市中央東町の龍厳寺(本多武覚住職)内にある「聖天の間」の天井画180枚の修復作業がこのほど終了し26日、再び格(ごう)天井に取り付けられた。本多住職は「信仰への思いがこもっている天井画。きれいに飾ることができて良かった」と話している。

 本多住職によると、「聖天の間」は土蔵造りで「大聖歓喜天」を安置している。天井画は30センチ四方で制作年などは不明だが、遅くとも明治初期までに描かれたものという。180枚のうち、多くのものには「蘭汀(らんてい)」の銘が入っている。桜や梅、ダイコンなどをモチーフにした草花図が中心。

 経年による傷みが目立つようになったため、修復作業を山形市の東北芸術工科大文化財保存修復研究センター(センター長・澤田正昭教授)に依頼。14年6月に180枚を天井から外し、同センターに運び込んで作業。大山龍顕・同センター専任講師を中心に学生も協力し、表面の汚れ落としや補彩、和紙による裏打ちなどの修復を行って今年3月に完成。大山専任講師は「もともと紙に描かれていたため、今にも剥がれ落ちそうだった。無事に収まって良かった」と話す。

 この日は大山専任講師と芸工大の学生3人らが龍厳寺を訪れ、本多住職らと共に地元の社寺建設業者による取り付け作業の様子を見守った。本多住職は「修復を終えて色鮮やかになった。江戸時代の面影を取り戻すことができた」と話した。

修復を終え、格天井に収められた天井画
修復を終え、格天井に収められた天井画



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