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2016年(平成28年) 7月23日(土)付紙面より

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鶴岡の食・文化・自然をPR

 阪急交通社(本社・大阪市)がJR羽越本線で運行されている「きらきらうえつ」号を特別チャーターしたツアー(2泊3日)に合わせ、日本海きらきら羽越観光圏推進協議会(会長・榎本政規鶴岡市長)は21日、到着地のJR鶴岡駅で食・文化・自然を伝えるイベントを行った。

 「きらきらうえつ」は羽越本線の新潟―酒田駅間で週末に運行している観光列車。今回、阪急交通社が新潟―鶴岡駅間でチャーターし、東京発のツアーを企画した。ツアーは14日、21日、28日を出発日とする全3回。ツアー会社が同列車をチャーターするのは初めてという。

 この日は首都圏から70人の観光客が来鶴した。イベントでは、同協議会が列車内で庄内の地酒や山ぶどうジュースの振る舞いを行ったほか、鶴岡駅前のマリカ広場では庄内砂丘メロンの振る舞い、渡前獅子踊り保存会による獅子踊りの披露、つや姫や月山ワインなど特産品が当たる抽選会が行われた。

 東京都から夫婦で訪れた鈴木義嗣さん(71)は「メロンはとても甘くておいしかった。旅行中の食事も期待している」、妻の美恵子さん(67)は「鳥海山に登るのが楽しみ」と笑顔で話していた。

 この日は月山の弥陀ケ原湿原ウオーキングを楽しみ、あつみ温泉に宿泊。翌日からは鳥海山や作並温泉、仙台市の国宝瑞巌寺などを巡り帰路に就く。

ツアー客に特産品の庄内砂丘メロンを振る舞った
ツアー客に特産品の庄内砂丘メロンを振る舞った


2016年(平成28年) 7月23日(土)付紙面より

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齋藤外市翁の墓所看板設置

 「斎外式力織機(さいとしきりきしょっき)」の発明で知られる鶴岡市長沼字上新田生まれの発明家、齋藤外市(1865―1926年)が眠る同市長沼の金龍山長雲寺(佐藤智明住職)に「齋藤外市翁墓所看板」が設置され21日、地元の長沼小学校(成澤和則校長、児童39人)の全校児童も参加してお披露目式が行われた。

 齋藤外市は、藤島地域長沼の上新田の農家に生まれた。子どもの頃から機械いじりが好きで、自宅で操業していた木綿織りを輸出向け羽二重(絹織物の一種)に転換して成功。1898(明治31)年には斎外式織機を発明して1900(同33)年に特許を得て、翌年に電動化して鶴岡で量産。これが国内での電動力織機の先駆けで全国に普及、生産は1万台に達した。この他にも発明は飛行船、潜航艇、水雷、十連発小銃に及んだ。また、両羽実業新聞、鶴岡瓦斯会社の設立にも関与、当時の鶴岡町議会議員としても活躍した。

 郷土が誇る発明王を顕彰していこうと、2014年8月に地元の有志で上新田齋藤外市翁顕彰する会(板垣久喜会長)を発足。同年11月に生家跡に「齋藤外市翁生誕の地」の顕彰碑を建立し、翌年8月に生誕150年祭を開催した。

 活動の3年目となる今年は、最終段階として墓所看板を設置。長沼地区の長雲寺の入り口に横165センチ、縦75センチのヒノキ枠の木製看板を設置。「“発明は俺の命、自分の発明が世の人のためになるならば財産もからだも惜しくない”と発明と地域産業の発展に生涯をかけた長沼が誇る偉大な発明王である」などと紹介している。設置には荘内銀行ふるさと創造基金の助成を受けた。

 この日のお披露目式には長沼小児童や地域住民らが参加。板垣会長は「こんなすごい人を埋もれさせてはいけないと活動してきた。生誕、墓所と形は残せた。今後も毎年顕彰していきたい」とあいさつ。来賓で祖父が齋藤の弟子を10年半務めたという秋山鉄工(鶴岡市)の秋山周三社長は「すごい方がここに生まれ育ったことに誇りを持って」と子どもたちに語り掛けた。

 その後、看板の覆いを外して披露。子どもたちは境内の齋藤の墓地も見学し、静かに手を合わせた。

 同会では今年から齋藤の生誕日の8月19日に有志で「生誕祭」を行うことにしている。

上新田が生んだ偉大な発明王、齋藤外市が眠る長雲寺に墓所看板を設置
上新田が生んだ偉大な発明王、齋藤外市が眠る長雲寺に墓所看板を設置

境内の齋藤の墓地で手を合わせる長沼小の児童たち
境内の齋藤の墓地で手を合わせる長沼小の児童たち



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