2016年(平成28年) 7月31日(日)付紙面より
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「土用の丑(うし)の日」の30日、鶴岡市長沼の「長沼温泉ぽっぽの湯」で“しょうぶ湯”のサービスが行われた。腰痛や神経痛を和らげる効果が期待できるというしょうぶ湯を利用客が楽しん
だ。
同温泉のしょうぶ湯は毎年、土用の丑の日に合わせて行われており、旧長沼温泉時代から続く伝統行事という。ショウブの葉は地元長沼地区と三川町の利用者が提供し、合わせて約13キロになった。これを職員が束ね、午前と午後の2回、男女の源泉槽や露天風呂に入れた。
利用客は「しょうぶ湯は珍しい。どんな効果があるの?」と職員に尋ねながらじっくりと温まり、ショウブの爽やかな香りを満喫していた。
同温泉の板垣豊樹支配人は「一般的にしょうぶ湯は5月の端午の節句だが、長沼地区は昔から土用の丑の日。この日にしょうぶ湯に入ると病気にならないという言い伝えがある。ショウブの香りを楽しみながら、心の癒やしにしてほしい」と話していた。