2016年(平成28年) 9月20日(火)付紙面より
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鶴岡市下山添の八幡神社(佐藤信弘宮司)で18日、例大祭が行われ、地元住民たちが流鏑馬(やぶさめ)などの神事を見物しながら、身体堅固や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。
同神社は806(大同元)年に創建されたと伝えられている。戦国時代の武将・最上義光が同神社に「石高」を与えていたとされ、その時代から戦勝を祈る流鏑馬が続けられてきたという。
この日は午後1時半から同神社の本殿で祭典が行われた後、にぎやかな笛と太鼓の音色に合わせてみこしや獅子舞、天狗(てんぐ)舞などの行列が境内を3回くねった。
例大祭の見ものとなる流鏑馬は、昔は馬上から弓を射ていたが、現在はくねりの中で弓を射る形を奉納し、その後に馬駆けのみを行っている。今年は三川町横山から3時間ほどかけて赤川の土手を歩いて、下山添まで1頭の馬がやって来た。
この馬の所有者がまたがり、境内にある大木のスギ並木に囲まれた長さ約80メートルの直線を駆け抜ける流鏑馬を3回披露。前駆けの若者たちが「オー、オー」と大声を上げながら走り、その後ろを2人に引かれた馬が駆ける様子に、大勢の祭り客からは「すごい」「いいぞ」と歓声が上がっていた。
流鏑馬の後は、子どもたちによる奉納相撲大会があり、大勢の家族や祭り客が見物していた。