2016年(平成28年) 12月6日(火)付紙面より
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子どもの味覚と在来作物について考える「在来作物で味覚のレッスン」が4日、鶴岡市総合保健福祉センターにこ・ふるで開かれた。小学生たちがさまざまな味を体感し、旬の在来作物を調理して味わった。
身近にある在来作物について見つめ直すとともに子どもたちの確かな味覚を形成し、未来を担う子どもたちの食を豊かにする機会にしようと、鶴岡市食育・地産地消推進協議会(東山昭子会長)が主催。食育インストラクターの海藤道子さんが講師を務め、市内から親子8組19人が参加した。
初めに鶴岡市出身の渡辺智史監督が在来作物などについて解説し、短編ドキュメンタリー映画「在来作物で味覚のレッスン」を上映、在来野菜の伝承に理解を深めた。
ワークショップでは、だし、砂糖、食塩、米酢、藤沢カブなどを口にして、味覚の基本となる「うま味」「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」の要素を確認。「藤沢カブは虫に食べられないように外側は苦く、中は甘い。冬になると凍えないようにさらに糖分が高まる」などと説明を受け、子どもたちは興味深そうに何度も味わっていた。その後「藤沢カブの天ぷら」や「温海カブ入りみそ汁」などを調理した。
西郷小4年の工藤風奏さん(9)は「藤沢カブは辛い部分と甘い部分があって不思議だった」と話していた。