2016年(平成28年) 5月26日(木)付紙面より
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「みちのくの奇祭」として知られる鶴岡市の天神祭が25日、本祭りを迎えた。同市神明町の鶴岡天満宮には午前中から大勢の市民が参拝に訪れた。長じゅばんに編みがさ姿の「化けもの」たちは振る舞い用のジュースや酒を受け取り街へと繰り出した。
庄内三大祭りの一つである天神祭は、学問の神様・菅原道真公を祭る鶴岡天満宮の例祭。道真公が九州大宰府に流された時、道真公を慕う人々が姿を変えてひそかに酒を酌み交わして別れを惜しんだという故事に基づき、鶴岡では「化けもの」姿で道行く人に無言で飲み物を振る舞う。3年続けて誰にも正体を知られずお参りできると願い事がかなうとされ、「化けものまつり」とも呼ばれる。
25日は午前10時ごろから鶴岡天満宮で祭典が行われ、午後のパレードで菅原道真公役を務める五十嵐一明さん(56)=同市板井川、教員=をはじめ氏子や祭実行委員の関係者が参列。祭りの無事な催行を祈願した。
この日午前は小雨が降るあいにくの天気となったが、市民らが次々と参拝に訪れ、学業成就などを祈願した。化けもの衣装に身を包んだ家族連れなどは振る舞い用の飲み物を受け取り、市街地に繰り出した。
目玉の「にぎわい天神パレード」はJR鶴岡駅前、「天神はんくねり」は市中央児童館をそれぞれ午後2時に出発。今年は道真公行列20周年を記念して歴代の道真公役がくねりに加わった。
2016年(平成28年) 5月26日(木)付紙面より
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人口規模がほぼ同じ自治体同士で住民のスポーツ参加率を競う住民参加型交流イベント「チャレンジデー」が25日、全国128市町村の参加で一斉に実施された。参加4回目の鶴岡市では、鶴岡天神祭と同日開催となっており、祭りパレードと一緒に歩く「天神祭ウオーク」のほか、各所でスポーツの無料体験教室などが開かれた。今回の対戦相手は山口県宇部市。3連勝成るか―。
チャレンジデーは、住民の健康増進や体力づくりを目的に1983年、カナダで初めて実施された。日本では93年、笹川スポーツ財団(東京)が普及活動を開始。当日午前0時から午後9時までの21時間で、運動やスポーツを15分以上継続して行った住民の参加率を競う。
昨年は全国で130自治体277万人余りが参加しており、鶴岡市は神奈川県伊勢原市と対戦。参加率57・0%で鶴岡市が勝利した。初めて参加した2013年からの通算成績は2勝1敗。参加2回目の宇部市は前回、参加率31・7%で岩手県奥州市に敗れている。
この日は朝から市内10カ所で地域スポーツクラブなどの無料体験教室が開かれた。このうち小真木原公園では午前7時から、両手に持ったポール(ストック)を使って歩く「ノルディック・ウオーク」が行われた。市民約30人が参加して公園内のコースをウオーキング。市内から参加した女性(65)は「日頃から空いた時間にウオーキングしている。朝の空気が気持ちいい」と話していた。
鶴岡市と宇部市によると、25日午後1時までに、鶴岡市では4217人(参加率3・2%)、宇部市では4515人(参加率2・7%)の参加報告があったという。運動の報告は25日午後9時半まで鶴岡市教育委員会スポーツ課(小真木原総合体育館内)=電0235(25)8131、080(2849)2456=で受け付け。