2016年(平成28年) 7月3日(日)付紙面より
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今年で3回目となる「庄内酒まつり2016」が2日、鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるJA全農山形鶴岡倉庫などで開かれ、庄内地方全18酒蔵の100種以上の銘酒が並び、県内外から訪れた日本酒ファンでにぎわった。
酒蔵や酒販、農協などの関係者で組織した実行委員会(相沢政男実行委員長)と鶴岡食文化創造都市推進協議会がオール庄内の酒蔵参加による大イベントとして企画。レベルが高く全国的に高い評価を得ている庄内の酒を地元の食文化とともにアピールしようと、2014年の山形デスティネーションキャンペーンに合わせて始まった。
この日は午前11時から開会セレモニー。榎本政規鶴岡市長は「米倉庫という最高の場所でお酒が飲める。7時間の長丁場。限界は飲んでみないと分からない。飲み尽くして」とユーモアを交えて主催者あいさつ。ほら貝の音で各蔵元が振る舞う試飲が始まった。
米倉庫の趣のある建物内で、オリジナルのクリスタル升を片手に来場者が自由に飲み比べ。倉庫前の道路約90メートル区間は歩行者天国となり、ピザやなんぜんじ豆腐、野菜のてんぷら、漬物などの地元の食のブースが並んだ。
曇り空の蒸し暑い天気となったが、左党に天気は関係なし。天童市から夫婦で訪れた会社員、石山満広さん(58)は「味と人が魅力。昨年一緒に飲んだ方とまた再会できた」と話した。
2016年(平成28年) 7月3日(日)付紙面より
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生け花の草月流創流90周年を記念する草月会山形県支部いけばな展酒田・鶴岡地区「花は、私になる。」が2、3の2日間、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれている。
節目の年に合わせて同会県支部(布川珀翠支部長)が主催。今回は酒田・鶴岡地区の会員168人が大作、中作、小品、レリーフなど157点を出品したほか、創流90周年を記念し、初代家元の故・勅使河原蒼風氏と3代目家元の故・勅使河原宏氏の書も展示された。
会場には「花は、私になる。」をテーマに、アジサイやダリア、ラン、ケムリの木、カラー、かすみ草など色とりどりの花が飾られた。1階にはガラス器を使ったコーナーやレリーフのコーナー、2階には竹など高さがある花材を使用した大作やレリーフと組み合わせた作品など大小さまざまな作品が展示された。中には草月流の自由さと会員の独創性が光る、ホースやディスクなどを花とともに生けた作品も。訪れた人たちは作品一点一点の前で足を止め、じっくりと眺めていた。
布川支部長は「草月の自由さ、自分を表現する喜び、会員が生き生きと生ける姿に思いをはせて作品を鑑賞してもらえれば」と話していた。
3日の展示は午後5時半まで。