2017年(平成29年) 7月29日(土)付紙面より
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生命科学の研究に励む全国の高校生が成果を発表する「第7回高校生バイオサミットin鶴岡」が27―29の3日間、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで開かれている。高校生が取り組んできた研究の成果を熱い思いを込めて発表している。
日本の科学の次代を担う人材育成を狙いに県、鶴岡市、慶應義塾大先端生命科学研究所が実行委員会(委員長・冨田勝同研究所長)を組織し、2011年から毎年開催している。今年は全国25都道府県の高校、高専合わせて74校から高校生188人が参加した。
今回は成果発表部門に66点、計画発表部門に30点と過去最多の96研究作品が集まった。成果発表部門では冨田所長をはじめ17人の審査員が発表を聴いて採点し、上位約10作品が決勝審査に進む。
初日の27日は成果発表部門の研究発表予選が行われた。発表と質疑合わせて8分の持ち時間で、高校生たちは研究の背景や方法、結果と考察を発表。質問にもはきはきと答えていた。「チョウ幼虫の食性と共生細菌の関係」のテーマで発表した鶴岡南高3年の阿部周平君(17)は「2年間温めてきた研究で、まだ初期段階。今日、審査員の皆さんに頂いたアドバイスを今後の研究に生かしていきたい」と話していた。
28日は同部門の決勝と計画発表部門の研究発表などが行われ、最終日の29日には表彰式が行われる。