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2017年(平成29年) 12月3日(日)付紙面より

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庄内観光の魅力発信

 来年10月からプレキャンペーンが始まるJRなどの大型観光企画「新潟・庄内デスティネーションキャンペーン(DC)」(本番・2019年秋)を前に、鶴岡市観光連盟(会長・早坂剛鶴岡商工会議所会頭)主催のセミナーが1日、鶴岡市のグランドエル・サンで開かれた。外国人から見た庄内の魅力やJR東日本営業部次長の今田幸宏さんの講演を聞き、住民総参加のDC成功に向けて機運を高めた。

 DC本来の目的でもある10年後を見据えた新たな観光の創造や、住んでよし、訪れてよしの地域づくりの持続的な実践を目指して企画。この日は観光関連や行政などから約70人が参加した。

 初めに今年8月から市観光物産課で市国際交流員を務めるフランス出身のミヨ・サラさんが「ヨーロッパから見た庄内の魅力」と題し、外国人の目線で地元のインバウンドの現状などに提言。サラさんは1出羽三山2即身仏3山伏4加茂水族館―を鶴岡の魅力として挙げる一方、開山・閉山時期やバスの時刻表など決定的な「情報不足」を指摘した。

 中でも交通手段については庄内空港から駅前行きのバスがトランクのないシャトル型で長期滞在するため荷物を持った外国人には不親切で「印象を悪くしている」と説明。外国人に来てもらうための情報発信として「ユーチューブで動画を発信を」と述べた。

 引き続き、14年の山形DCも担当した今田さんが「東北における観光の現状と『オール東北』の取り組みについて」と題して講演。東北の観光の現状として、情報発信によって宮城県を抜いて青森県に外国人が来ている状況などを解説。新潟・庄内DCに向けて、来年4―6月の「山形県」の重点販売、来年度から上越新幹線に時速アップと高級仕様でグレートの上がるE7系の車両が順次導入されるといった流れを説明、「庄内は以前から非常に元気に地域おこしをされている地域。全県民参加でそれぞれの立場でできることを愚直にやっていくしかない」などと話した。

ヨーロッパ人から見たインバウンドの現状、課題を提言する鶴岡市国際交流員のサラさん
ヨーロッパ人から見たインバウンドの現状、課題を提言する鶴岡市国際交流員のサラさん

プレキャンペーンが始まる「新潟・庄内DC」に向けて話すJR東日本営業部次長の今田さん
プレキャンペーンが始まる「新潟・庄内DC」に向けて話すJR東日本営業部次長の今田さん


2017年(平成29年) 12月3日(日)付紙面より

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愛が詰まったおにぎりぱくり

 学校給食発祥の地・鶴岡市内の小中学校12校で1日、明治時代の献立を再現した「おにぎり給食」が行われた。子どもたちが素朴な塩むすびを頬張り、慈善事業として始まった学校給食の歴史や食の大切さに触れた。

 日本における学校給食の発祥は1889(明治22)年に、同市家中新町の大督寺境内にあった私立忠愛学校で、生活が苦しい家庭の子どもたちに昼食を提供したのが始まりとされる。

 おにぎり給食は「学校給食発祥の地」を記念し、発祥100周年の1989年から毎年実施。今年は1日から12日まで市内の全小中学校計40校で行われる。

 1日は市学校給食センター西棟管轄の小中学校計12校で実施。塩むすびと、甘塩サケ焼き、イタドリのいり煮、中学校のみナメコ汁を付けた献立で約4000食分を提供。おにぎりは一つ一つセンターの調理担当者が握った。

 斎小学校(碓氷勉校長、児童110人)では、鶴岡市学校給食センターの太田功所長が6年生のクラスを訪問。児童11人に発祥の歴史を説明しながら「塩むすびだけど、中に何が詰まっているか考えながら食べてみて」と呼び掛けた。

 丁寧に手を洗って「いただきます」をした後は、おにぎりを手づかみで口に運んでぱくり。笑顔で味わった。佐藤菜々美さん(12)は「おにぎりには愛と真心が詰まっていて、とてもおいしかった。これからもご飯を食べるときは感謝を忘れずに食べたい。苦手なトマトも残さず食べます」と話していた。

明治時代の給食を再現したおにぎり給食を味わう児童たち=斎小
明治時代の給食を再現したおにぎり給食を味わう児童たち=斎小



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