2017年(平成29年) 2月24日(金)付紙面より
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酒田市の天真学園高校(齋藤正典校長)の食育調理科3年生が調理した料理を集めた「卒業作品展」が23日午後、同校で開幕。24日までの2日間、力作の数々が生徒や教職員、保護者らの目を楽しませる。
食育調理科は、調理に必要な技術や食育の本質について学びを深めているほか、インターンシップなどを通して料理人としての意識を育んでいる。作品展は3年にわたって学んできた調理技術の発表の場として、同校が毎年この時期に開催している。今年は同科3年生24人が出品した。
生徒たちは23日午前に調理を行った。見事な包丁さばきを見せたほか、盛り付けに工夫を凝らしたり、テーブルクロスの色合いを考えたりと、この3年間で培った技術をフルに発揮し、同日昼ごろから同校調理室前廊下には日本料理や西洋料理、中華料理、菓子が並び始めた。
野菜類をゼリーで包んだもの、4つに区分けした折りの中で四季を表現したもの、本格的な舟盛りや姿造りなど、生徒たちの作品はいずれも力作ぞろいで、会場は華やいだ雰囲気に。早速訪れた教職員らは出来栄えに感心していた。
展示は24日午後2時ごろまで。
2017年(平成29年) 2月24日(金)付紙面より
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鶴岡工業高校(阿部進校長)で22日、地元企業説明会が開かれ、2年生195人が庄内地域に本社がある企業について理解を深めた。また、今回初めて生徒の保護者にも参加を呼び掛け、10人余りが参加した。
本年度の地元企業からの求人はバブル期の最大301社を超える401社あった。同校卒業予定者222人のうち、地元就職の人数は100人余りに達したものの、60人程度は本社が県外にある企業へ就職。地元に本社がある企業への希望者数が少ない要因として情報不足もあるとして、地元企業の活動や高い技術力を理解する機会をつくろうと、本社が地元にあり同校の学習内容を生かす職業に該当する約230社に案内を送り、52社が参加した。
会場となった同校体育館には各社がブースを設け、担当者らが経営理念や業務内容、福利厚生、求める人材などを説明。1社15分間の説明が5回実施され、生徒と保護者が関心のある企業のブースを回り説明を聞いた。生徒たちは「女性の採用状況は」「資格を取るのに必要な期間は」などと積極的に質問していた。
保護者の小野寺美和子さん(50)は「名前は知っている企業も、業務内容や特徴などはあまり知らない。子どもが希望している企業の丁寧な説明を聞くと不安もなくなる」、機械科の高橋伊吹さん(17)は「説明を聞いて地元にも大企業に負けない技術があることが分かった。働くことに具体的なイメージが持てなかったが、これからしっかり検討したい」とそれぞれ感想を話していた。