2017年(平成29年) 9月19日(火)付紙面より
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キャスター付きの事務用椅子に座り、商店街の特設コースを駆け抜ける「いす―1GP(いすワングランプリ)山形北庄内大会」が17日、酒田市の観音寺商店街特設コースで開かれ、県内外から参戦した3人一組のチームが熱戦を繰り広げた。
「いす―1GP」は、京都府京田辺市の商店街が2010年に始めたイベント。全国への普及に伴って「日本事務いすレース協会」が組織され、競技方式を制定した。酒田市内の青年有志12人による「八幡地域活性化グループ」(佐藤良平代表)が地域活性化策を探る中で同GPのことを知り一昨年7月、新庄市内で行われた新庄大会に参戦。地域活性化に向けた事業の一つとして地元開催を決め昨年、実行委員会(池田近実行委員長)を立ち上げて第1回を開催した。
2回目となった今大会には、事務用品国内最大手企業の『ワークス』を含め昨年より4チーム多い24チームが参戦。観音寺地区の旧メーンストリートを通行止めにして行われた。午後1時に本戦の出走位置を決める30メートル走「ZERO―3」。同2時からの本戦では、1チーム3人が交代で椅子に座り、1周200メートルのコースを2時間で何周できるか競い合った。
時折秋めいた柔らかな日が差し込むものの、強風が吹き荒れる中、選手たちは日頃から鍛えている脚力を披露。沿道には大勢の住民が訪れ、「速いぞ」「頑張れ」などと盛んに声援を送っていた。
2017年(平成29年) 9月19日(火)付紙面より
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鶴岡市下山添の八幡神社(佐藤信弘宮司)で17日、例大祭が行われ、地元住民たちが流鏑馬(やぶさめ)などの神事を見物しながら、身体堅固や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。
同神社は806(大同元)年に創建されたと伝えられている。戦国時代の武将・最上義光が同神社に「石高」を与えていたとされ、その時代から戦勝を祈る流鏑馬が続けられてきたという。
この日は同神社の本殿で祭典が行われた後、にぎやかな笛と太鼓の音色に合わせてみこしや獅子舞、天狗(てんぐ)舞などの行列が境内を3回くねった。
例大祭の見ものとなる流鏑馬は、昔は馬上から弓を射ていたが、現在はくねりの中で射る形を奉納し、その後に馬駆けのみを行っている。今年も三川町横山から3時間ほどかけて赤川の土手を歩いて、下山添まで1頭の馬がやって来た。
馬の所有者がまたがり、境内にある大木の杉並木に囲まれた長さ約80メートルの直線を駆け抜ける流鏑馬を3回披露。前駆けの若者たちが「オー、オー」と大声を上げながら走り、追うように馬が駆ける様子に、大勢の祭り客からは「すごい」と歓声が上がっていた。