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2018年(平成30年) 3月10日(土)付紙面より

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町田氏の人柄と功績しのぶ 各界800人参列、鶴岡で「お別れの会」

 荘内銀行頭取や東北公益文科大学長などを務め、今年1月30日に79歳で死去した町田睿氏のお別れの会が8日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。県内の行政や経済など各界のトップら約800人が参列し、地域活性化、人材育成に尽くした故人をしのび、感謝の気持ちを込めて別れを告げた。

 お別れの会は上野雅史荘内銀行頭取、故人の妻で喪主の圭子さんが開き、故人の長男・元さん、次男・収さん、弟・侃さんらと共に参列者を迎えた。会場には白い花々で囲んだ柔和な笑顔の遺影と、2014年11月に受章した旭日小綬章の勲記と勲章を掲げた献花場が設けられた。セレモニーはなく、若松正俊副知事、皆川治鶴岡市長、町田氏の後を引き継ぎ荘内銀行頭取を務めた國井英夫庄交コーポレーション社長ら、県内各地から訪れた人が白いカーネーションを1輪ずつ献花。遺影に語り掛けるように静かに合掌し、冥福を祈る人々の姿が続いた。

 献花場の隣では町田氏の足跡を伝えるパネルや夫人と共に登った月山の写真、現職時代の姿や家族との日々などの映像も紹介され、功績と人柄をしのんだ。

 参列した公益大理事長の新田嘉一平田牧場グループ会長は「町田さんは多くの人から慕われ、町田さんがいなかったら、庄内地域はここまで来ることができなかった。晩年は『庄内に来て幸せだった』と話していた。今は寂しいの一言に尽きる」と静かに語った。長谷川吉茂山形銀行頭取は「荘内銀行のまさに中興の祖。先を読む目を持ち、存在感のある人だった」、粟野学きらやか銀行頭取は「自分の考えを貫き、町田さんでなければできなかった改革を成し遂げ、精いっぱい生き、時代を駆け抜けた方だった」としのんだ。

 お別れの会終了後、故人の長男の町田元さんは「鶴岡で15年間お世話になり、家族にも鶴岡は第二の古里だと常々言っていた。多くの方に献花をいただき、父がいかに皆さんから愛されていたかということを、あらためて感じた。皆さまから『残念でした』と心からの言葉を頂き、遺族としてとてもうれしく思い、幸せな人生を送らせていただいたことに感謝します」と話した。

 町田氏は秋田県出身で、秋田市でも6日にお別れの会が開かれた。

町田氏の人柄と功績をしのび、約800人が献花に訪れたお別れの会=8日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡
町田氏の人柄と功績をしのび、約800人が献花に訪れたお別れの会=8日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡


2018年(平成30年) 3月10日(土)付紙面より

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「ワカメ給食」おいしいね!!

 庄内町の各幼稚園、小中学校で8日、友好町の宮城県南三陸町の海で採れたワカメを使った「ワカメ給食」が提供され、子どもたちが「おいしいね」と笑顔で味わった。

 両町の交流は合併前から続いている。小学生の体験交流事業などをきっかけに1999年、旧立川町と旧歌津町が友好町の盟約を締結。合併で庄内町と南三陸町となって以降、あらためて盟約を締結し、災害時における相互応援協定も結んだ。

 2011年3月11日の東日本大震災発生時、毎日のように庄内町から支援物資が届けられたことに対し、「お礼がしたい」と、翌12年に南三陸町歌津漁協の漁業者がワカメを庄内町へ届けたことを機に庄内町PTA連合会が中心となって「わかめ交流事業」がスタート。毎年11月に庄内町の小中学生や保護者、教員らが南三陸町を訪れワカメの種付けを教わるなど交流が続いている。ワカメ給食は毎年贈られるワカメを、震災を忘れず漁業者へ感謝の気持ちを持って食べてもらおうと実施している。

 この日は庄内町の5幼稚園、5小学校、2中学校で南三陸町産ワカメがスープで提供された。このうち、余目一小(阿部雅彦校長、児童236人)では両町の交流の経緯などを紹介する放送を聞きながら、「おいしいね」と味わっていた。交流事業で昨年11月、南三陸町を訪れた6年生の小林真奈さん(12)は「漁師さんに教わりながらワカメの種をロープに付ける作業をした。分かりやすく教えてもらって思い出になった」と振り返り、「ワカメはおいしい。また南三陸町に行きたい」と話していた。

南三陸町のワカメを使った「ワカメ給食」を味わった=余目一小
南三陸町のワカメを使った「ワカメ給食」を味わった=余目一小



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