2018年(平成30年) 3月16日(金)付紙面より
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2020年東京五輪・パラリンピックで、ドイツのホストタウンとなっている鶴岡市で22日(木)―26日(木)の5日間、ドイツ・ボッチャチームの事前合宿が行われる。ボッチャ競技はパラリンピック種目の一つで、ドイツのナショナルチームメンバーと代表監督ら9人が訪れる。25日(日)には市藤島体育館で日本チームとの公開試合、一般参加の体験会が行われ、誰でも無料で観覧、参加できる。
ドイツと同市はスポーツ少年団活動の交流などでつながりがあり、東欧のモルドバとともにホストタウン認定を受けた。
ボッチャはジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤と青のボールを投げたり転がしたりして、いかに近づけるかを競うスポーツ。「鶴岡キャンプ」と名付けた事前合宿には、ドイツ・ザールラント州から車椅子を利用している20―60代の選手4人と、同州障害者スポーツ連盟の会長、代表監督、介助スタッフら計9人が来鶴。20年の大会本番に向け、日本の環境に慣れることともに、市内の宿泊施設や練習会場の利用を通じて大会直前合宿の可能性を探る。
市としては今回の鶴岡キャンプを通じてホストタウンとして市民とドイツ選手との交流機会を設け、市民からパラリンピック競技を知ってもらい20年の大会の応援に向けた機運を高め、障害者スポーツの普及や共生社会づくりへのきっかけづくりとする。
藤島体育館で行われる公開試合は25日午後1時に開会。ドイツチームと、トップ選手2人と代表監督らによる日本チームが公開試合を行い、引き続きボッチャ競技の体験会と交流対戦会がある。参加する場合は内履きを持参。市スポーツ課は「ボッチャ競技は障害があってもなくても、子どもから高齢者まで楽しむことができるスポーツ。この機会に多くの人から体験してもらいたい」と話している。問い合わせは同課=電0235(25)8131=へ。