2018年(平成30年) 3月28日(水)付紙面より
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生命の起源や太陽系内外における地球外生命の探査など人類の宇宙進出に関わる研究分野「アストロバイオロジー」(宇宙生物学)をテーマにした「慶應アストロバイオロジーキャンプ」が25―27の3日間、鶴岡市の鶴岡メタボロームキャンパスを会場に開催。全国から集まった高校生や大学生らが最先端の研究に触れた。
慶應義塾大先端生命科学研究所(冨田勝所長)が主催し、2016年から毎年実施している。3回目の今回は全国からの応募者約60人の中から書類選考を経て14都府県から36人が参加。NASAジェット推進研究所や海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京工業大地球生命研究所(ELSI)などに所属する国内外で活躍する研究者らが講師を務め「地球と宇宙における生命の起源」をテーマに講演などを行った。
26日午後は自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの堀安範特任助教が太陽系外の惑星について講演。太陽系外の惑星の撮影やそこから読み取れる情報について紹介し、「太陽系外の惑星で酸素が存在することが生命の存在とはならない。生命の痕跡が何かを考えている。研究を進めるためこれからも次々と宇宙望遠鏡が打ち上げられる」と話した。
2年連続で参加した鶴岡南高校2年の上野莉南さん(17)は「難しい話も多いが分かりやすく説明してくれるので理解しやすい。宇宙のことはもちろん、プレゼンの仕方なども学びたい」と話していた。