2018年(平成30年) 10月4日(木)付紙面より
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酒田市の部課長級など幹部職員が2日、効率よく仕事をして最大限の効果を出す決意を表明する「スマートワーク宣言」を行った。
長時間労働の是正に向け、今年6月に立ち上げた市行財政改革推進本部スマートワーク推進部会(部会長・矢口明子副市長)が中心になり、市独自の取り組みとして実施した。職員の健康保持や、仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」の実現を図るため、効率よく仕事をする決意を表明し、全職員への浸透を図る狙い。対象は市長や副市長、教育長、上下水道管理者、各部課長ら幹部約80人。
宣言は、「勤務時間が有限であることを常に意識して業務を見直し、職場ぐるみで業務改善に取り組む」「長時間労働是正のための具体策を実行しながら、市民のために使命を果たす」など全員共通の4項目に、各自が自分で考えた1項目を書き加え、計5項目で構成。
この日、市役所7階の会議室に全部課長らが集まり、それぞれの宣言文を掲げて記念撮影。矢口副市長が「部下の長時間労働を是正しながら、市民に対して成果・目標を達成した部課長を高く評価する」という自分の項目を含め、宣言文を朗読した。丸山至市長も「毎日12―13時半は市長エネルギー充填(じゅうてん)タイム(MEFT=Mayor Energy Filling Time)をとって頑張る」と自分の項目を読み上げた。
各部課長らは宣言文を人事課に提出するとともに、各職場に掲示し、職員に長時間労働是正の意識浸透を図っていく。宣言を提唱した矢口副市長は「公務員は税金で働いているので、市民も職員が効率よく働くことを望んでいる。賢く働いて市民に成果を示すとともに、民間にも波及していけば」と狙いを語った。
2017年度の同市職員(八幡病院を除く)の時間外労働は平均82・2時間(月約7時間)、月80時間超など産業医の面接指導の対象となった職員は19人だった。