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2018年(平成30年) 8月26日(日)付紙面より

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酒田南高普通科教養探究コースに19年度 「観光・地域創生専攻」新設

 酒田南高校(酒田市浜田一丁目)の中原浩子校長は24日、校内で記者会見を開き、2019年度から普通科教養探究コース内に「観光・地域創生専攻」を新設すると発表した。観光による地域振興、起業を目指す人材育成を図るもので、観光分野に特化した専攻の設置は県内初。中原校長によると、定員は30人で県内外から広く募集するという。

 旧天真学園、旧酒田南が統合し今年4月に誕生した新酒田南高は普通、食育調理両科を設置。普通科には特別進学、教養探究の2コースがあり、さらに教養探究コースには現在、総合進学、キャリアデザイン両専攻を配置している。

 観光による地域活性化は国を挙げて推進しているものの、東北地方は依然として出遅れているというのが現状。同校では今回、「裾野の広い産業」とされる観光分野で、庄内地域、本県をより理解して世界に向けて発信することができる人材の発掘・育成を急ぐため、「観光」「地域創生」に特化した専攻を新設する。

 中原校長によると、新専攻では通常の科目に加えて観光学1―3を設定し観光について広く学習。外部講師として、中原校長がアドバイザー協力する東北インアウトバウンド連合(西谷雷佐理事長)の理事らを招く。在学中に旅行業務取扱管理者資格の取得などを目指すという。

 特に目玉となるのが、長期休業などを活用し、生徒が庄内地域の旅館などで働きながら実践的に学びを深めていくシステム。無報酬プログラムのインターンシップと異なり、労働対価が発生する「Coop(コーオプ)教育」と呼ばれるもので、いずれも鶴岡市のあつみ、湯田川、由良、湯野浜各温泉の旅館などと連携、希望によっては生徒たちは住み込みで働き、賃金を受け取る。「報酬が発生するため、より責任ある仕事を経験できる」(中原校長)という。

 鶴岡市の協力で各旅館などに呼び掛けたところ、既に14の施設が計26人の受け入れを表明しているという。今後は校内の指導体制を整えるとともに、各旅館と協働で受け入れ体制を構築していく。

 この日の会見には中原校長と共に丸山至酒田、皆川治鶴岡両市長、西堀公司県庄内総合支庁観光振興室長も出席。中原校長は「公立校に比べて私立校は自由度が高く、特色ある教育を進めていきたい。観光はセンス。センスを磨くことで地域のリーダーを育成していきたい」と話した。支援を確約した丸山市長は「高校生による発信で、おもてなしの風土を構築したい。積極的に支援していく」、皆川市長は「若者の地元定着、観光分野の人手不足解消に役立つはず」とそれぞれ述べた。

県内初の「観光・地域創生専攻」の設置を発表した酒田南高・中原校長(左から2人目)
県内初の「観光・地域創生専攻」の設置を発表した酒田南高・中原校長(左から2人目)


2018年(平成30年) 8月26日(日)付紙面より

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豪雨想定し訓練 住民200人が有事に備え

 防災週間(8月30日から9月5日)を前に、鶴岡市の第一学区コミュニティ振興会(鈴木淳士会長)の総合防災訓練が25日、第一学区コミュニティセンターで行われ、住民たちが災害発生時の避難所運営などを確認した。

 同振興会では本年度から学区防災団(38人)の役割を避難所運営の主務に見直した。第一学区の23町内会から住民約200人が参加し、訓練は豪雨による河川の氾濫など水害を想定し行った。

 コミセンに避難してきた住民たちは、避難所本部要員の防災団メンバーの指示で、町内会名や家族の名前などを記入する「避難カード」に、健康状態や被害状況などの伝言事項も記入。情報の共有化を図り町内会ごとや隣近所で安否確認を行う態勢を確認し合った。

 炊き出し訓練ではビニール袋を使い200人分のおにぎりを作った。コミセン玄関前では土のうの作り方や積み方、ロープワーク、消火器操作訓練などを行い、簡易トイレやボートなどの防災資機材の展示も行った。住民たちは有事に備え、真剣に取り組んでいた。
     

水害を想定した防災訓練で土のうの作り方や積み方を学んだ
水害を想定した防災訓練で土のうの作り方や積み方を学んだ



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