2019年(平成31年) 4月3日(水)付紙面より
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鶴岡市の旧大網小学校跡地に市が整備を進めていた「大網地区地域交流センター」の開所式が1日、現地で開かれ、旧大網小児童や地区住民らが完成を祝った。
大網地区は2016年、「小さな拠点」づくりのモデル地区に指定された。5集落の住民代表らが検討委員会を組織し、同年3月に廃校した同校校舎を活動拠点として活用する案を市に要望。市は校舎解体跡地に朝日東部コミセンの機能を委譲した地域交流スペースの新築を決め、整備を進めていた
。
同センターは体育館を活用したホール棟とラウンジを備えた交流室、調理室、事務室、和室などの交流棟を渡り廊下で接続する構造で、延べ床面積は約897平方メートル。交流棟は木造平屋建て、渡り廊下棟は鉄骨造平屋建て、ホール棟は鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て。朝日東部コミセン職員2人と、小さな拠点づくり事業で設置されているローカルデザイナー1人の計3人が常駐する。
伝統食の調理や山菜収穫体験といった地域外からの関係人口拡大を図るイベントの開催や、買い物支援の送迎サービスなどを計画しており、各種事業の拠点として活用していく。
この日は旧大網小児童や地区住民ら約60人が出席。式では皆川治市長は「地域内外の交流が進み、大網地区・朝日東部地区が元気になるよう市としても取り組んでいきたい」、朝日東部地区自治振興会の井上時夫会長が「立派な建物になってうれしく思う。皆さまにお世話になりながらここを中心に事業を展開していきたい」とそれぞれあいさつ。皆川市長、井上会長ら4人がテープカットし、開所を祝った。
今後は、駐車場など施設周辺の外構整備が行われることになっている。