2019年(平成31年) 4月27日(土)付紙面より
ツイート
鳥海山の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン(県道鳥海公園吹浦線)」(延長約35キロ)が26日午前、全線開通。曇り空の中、待ちかねた行楽客らが訪れ、県境近くに形成された「雪の回廊」のドライブを堪能した。
この日、遊佐側では吹浦地区の小野曽ゲート前で開通式が行われ、神事でシーズン中の無事故と登山客の安全を祈った。時田博機町長が「鳥海山はわが町のシンボル。誇りに思い、ジオパーク関連などの学びを深めて日本全国、全世界に発信していこう」とあいさつ、梶原宗明、阿部ひとみ両県議、土門治明町議会議長が祝辞を述べた。
テープカットなどに引き続き、鳥海太鼓の演奏が響く中、パトカーを先頭に大平山荘に向け出発。関係者によると、今年の積雪量は例年に比べ多く、標高1000メートルの大平山荘付近や県境付近は雪に包まれ、道路沿いは3―4メートルの雪の回廊となっていた。
凍結の恐れがあるため当面の間、午後5時から翌朝8時まで通行止めとなる。