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2019年(令和1年) 5月6日(月)付紙面より

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「農業王国・藤島」確立目指す

 鶴岡市藤島地域の農業振興を目的に、農業者と市藤島庁舎、JA庄内たがわ藤島支所の関係機関・団体が、「藤島農産物元気食楽部(くらぶ)」を立ち上げた。これまで培われてきた「藤島の農業」の再活性化と、次世代につなぐことを狙いとしており、6月末まで会員農家を募り、研修などを通して消費者に信頼される「農業王国・藤島」「藤島ブランド」の確立に向けた活動を展開していく。

 米の有機栽培の取り組みなど庄内地域でも先進的な農業に取り組んできた藤島地域。人口減少などによる消費量の減少や転作強化、米価の低迷、農業人口の高齢化、担い手不足、外国との貿易協定に基づく海外農産物の輸入圧力など、地域農業の将来に向け大きな課題を抱えている。

 そこで、地域の農業者と農業関係機関・団体の連携で農業生産の効率化と農産物のブランド化を進め、長期的収入の増加を目指そうと、今年3月末に食楽部を立ち上げた。食楽部には▽未来へのアグリ▽米▽枝豆▽ねぎ▽地域農産物加工―の5つの部会を設け、低コスト生産体制の構築、栽培マニュアル作成、出荷規格統一化、新品種導入、加工品開発などを進め、安定収入を得るために販売先と交流を深めて生産者のメリットを追求するなど、総合的・継続的な取り組みを行う。

 6月までの会員募集後、7月に部会会議を開き、各部会の活動内容を検討し、部会ごとの自主活動を主体に技術研修や先進地視察、市場開拓、後継者育成などに取り組む。年会費は個人3000円、団体は10人未満が5000円、10人以上は1万円。本年度の藤島地域の「地域まちづくり未来事業」の一つとして事業を展開していく。

 藤島農産物元気食楽部の会長に就任した元JA庄内たがわ職員の太田三千夫さんは「行政や農協の合併で、農業政策・方針が地域の農業者にとって身近には感じにくくなっている。このため農業者同士の情報共有が少なくなり、地域農業の『明かり』が見えにくくなって若者の農業への関心が薄れ、藤島地域の農業の方向性自体が見えてこない現状にある」と藤島の地域農業の現状を見る。その上で、食楽部について「多彩な相談役やアドバイザーから助言を受けるなどして、文字通り藤島の農業と農産物を元気にする組織にしていきたい」と話している。


2019年(令和1年) 5月6日(月)付紙面より

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浜値鮮魚に行楽客どっと

 ゴールデンウイーク終盤の5日、地元で捕れた旬の魚介類を格安で販売する第28回鼠ケ関大漁旗フェスティバルが鶴岡市の鼠ケ関港で開かれ、県内外から訪れた行楽客でにぎわった。

 鼠ケ関漁業青年会が中心になって「新鮮な地元の魚をPRしよう」と1992年から毎年実施している。市場価格の2―3割という鮮魚を目当てに、地元をはじめ内陸や県外からも家族連れなど約1万人が訪れる大型連休恒例の人気イベント。

 鮮魚販売は前日の午後9時ごろから並んだという家族を先頭に、恒例の長蛇の列ができた。渡部釟次(はちじ)さん(81)=同市陽光町=は「午後11時すぎに並んで11番目。夜は寒かったよ」。

 絶好の行楽日和となった5日午前10時、開場を告げる地元の辨天(べんてん)太鼓による威勢のいい音を合図に、待ち構えた人たちが会場へなだれ込んだ。1箱1・5キロを約120箱用意したズワイガニは開始10分足らずで完売。タラやカニ、アカラなどの詰め放題コーナーの前には人だかりができ、こちらも1時間足らずで終了。近年にないにぎわいぶりとなった。天童市から家族らで訪れた延澤太一さん(36)は「昨年初めて来た時は行列の後ろの方。反省を生かして今年は整理券24番目をゲット。目当てのカニもたくさん買えたので良かった」と話していた。

 会場ではこのほか漁船クルージングや小学生対象の魚つかみ取りなども行われ、大勢の人でにぎわった。

大勢の人が訪れ、浜値の鮮魚販売に殺到
大勢の人が訪れ、浜値の鮮魚販売に殺到

鮮魚販売に並んだ長蛇の列=5日午前9時50分ごろ
鮮魚販売に並んだ長蛇の列=5日午前9時50分ごろ



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