2019年(令和1年) 8月31日(土)付紙面より
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英国船籍の大型外航クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000トン)が30日、酒田市の酒田北港古湊埠頭(ふとう)に寄港した。同船の酒田への寄港は本年度3回目。埠頭には市民らが集まり、午前7時ごろに接岸した船を歓迎。乗客は夕方までの寄港中に街中散策などを楽しんだ。
今回は「日本巡拝の地めぐりと韓国」と銘打った9泊10日のツアーで、今月23日に横浜港を出発。鳥羽、高松、韓国・釜山、境港、金沢の各港を巡って酒田が最終寄港地。“プロスパーポートさかた”ポートセールス協議会によると、約2800人が乗っているという。
この日は午前7時ごろに着岸、酒田のシンボル・大獅子、「さかた観光交流マイスター」を務める酒田舞娘(まいこ)、出羽三山神社の羽黒山伏、市内の幼稚園児と共に、同市の「あののん」「もしぇのん」はじめ近隣市町のイメージキャラクターがお出迎え。下船した乗客は早速、酒田舞娘、山伏らと記念写真に納まるなどしていた。
一方、大勢の乗客が繰り出した中町モールや中通り商店街は、あいにくの雨降りにもかかわらず大にぎわい。乗客は甲冑(かっちゅう)着用や居合術などを体験したほか、観光ガイドや道案内を買って出た高校生と積極的に交流していた。
船は同日午後4時ごろに横浜港に向け出航。9月16日(月・祝)にはこれまでで最大となる「MSCスプレンディダ」(13万8000トン)が酒田港に寄港する。