2019年(令和1年) 9月5日(木)付紙面より
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県立遊佐高校(池田理校長、生徒81人)の生徒会役員選挙が3日、同校で行われた。遊佐町選挙管理委員会の協力で実際の選挙で使われる記載台と投票箱、投票用紙を使用し、生徒たちは次々と投票。開票作業中には町職員による選挙講話に耳を傾けた。
選挙権年齢の18歳以上への引き下げ(2016年)を受け、生徒たちの主権者意識高揚などを目的に同校では前年の15年度から町選管立ち会いの下、生徒会役員選挙を実施。一方、若年層への投票啓発を狙いに、今年4月の県議選を含め各種選挙の際、生徒たちはボランティアで期日前投票事務の補助も行っている。
今年は、「コミュニケーション能力を養うためにも学校行事を増やす」という公約を掲げた三浦聡太君(2年)が生徒会長、「より良い学校にするため先輩をサポートする」と訴えた澁谷太陽君(1年)が副会長にそれぞれ立候補、いずれも信任投票で当選が決定した。
開票作業中には町選管事務局の友野毅さんが「若者を取り巻く選挙の現状について」と題し講話。「今夏に行われた参院選で遊佐町の投票率は58・41%。県内35市町村中、32位だった」「年齢が高くなるに連れて投票率も高くなる傾向がある」などと述べ、「普段の生活の中で感じたことなどをきっかけに、ぜひ投票に行ってほしい」と呼び掛けた。
役員選挙の投票事務を担った2年、後藤乃愛さん(16)は「将来につながる良い経験になった。18歳になったら必ず選挙に行きたい」と話した。