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2019年(令和1年) 12月25日(水)付紙面より

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高校生ビジネスプラン・グランプリ ベスト100選 「あづま袋」の普及提案

 日本政策金融公庫(日本公庫)の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、酒田市の酒田光陵高ビジネス流通科2年の佐藤海月さん(16)が上位100件に贈られる「ベスト100」に選ばれ23日、同校で表彰状が伝達された。

 同グランプリは、将来を担う若者の商業マインドの向上を狙いに、全国の高校生を対象に毎年実施している。7回目の今年は全国409校から3808件が寄せられ、審査で最終審査に進むファイナリスト10件と、その他の上位100件の「ベスト100」が選ばれた。

 酒田光陵高では近年、ビジネス流通科2年生が商業科目「商品開発」の一環で取り組んでいる。本年度は、酒田市が東京オリンピック・パラリンピックでニュージーランド(NZ)のホストタウンになっていることから、「NZホストタウン事業を切り口として酒田市の地方創生を実現する商品開発の提案」をテーマに設定。生徒40人が6月と7月の2回、東北公益文科大NZ研究所長の武田真理子教授や市の関係者らの講話を聞くなどし、一人一人がビジネスプランをまとめ、同グランプリに応募した。

 佐藤さんは「Get close―cloth each other」と題し、国連のSDGs(持続可能な開発目標)を念頭に、レジ袋の削減のため、絹製の風呂敷や、木綿の手拭いなどから簡単に作ることができる「あづま袋」の普及を図ることを提案。デザインは国内やNZの高校生、染めなどの製作は障害者がそれぞれ担うことで、海洋プラスチックごみの撲滅、多文化共生・ホストタウンの交流、障害者の就労支援という一石三鳥の成果を狙ったという。同校は2015年、16年、18年、いずれも「ベスト100」に選ばれ、受賞は今回が4回目。東北では受賞はなく、ベスト100は佐藤さんを含め6件、本県では唯一だった。

 この日は同校で、公益大の武田教授や市の関係者が見守る中、日本公庫酒田支店の弥勒院聰秀支店長が「ベスト100は大変名誉なこと」と佐藤さんに表彰状を伝達。佐藤さんがモニター映像を使ってビジネスプランを紹介した。

 佐藤さんは「若い人に風呂敷を使ってもらうにはどうしたらよいか、苦労した。それでNZとのつながりなどを考えた。来年はこのテーマを磨き上げ、東大(最終審査会場)に行けるよう、もう1回チャレンジしたい」と意欲を語った。

あづま袋を手に、ビジネスプランをアピールする佐藤さん=23日、酒田光陵高で
あづま袋を手に、ビジネスプランをアピールする佐藤さん=23日、酒田光陵高で



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