2019年(令和1年) 8月12日(月)付紙面より
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お盆休みに入った11日、庄内浜の各海水浴場は地元や県外から家族連れやカップル、若者たちのグループでにぎわった。鶴岡市の湯野浜海水浴場では砂浜に色とりどりのパラソルやテントが並び、今シーズン一番の人出となった。
この日の庄内地方は朝から晴れ渡り、正午までの最高気温は鶴岡市で30度を超えて真夏日となり、絶好の海水浴日和に。湯野浜海水浴場の駐車場には山形、仙台、宮城、福島などのナンバーの車が並んだ。
海水浴客たちは波打ち際で遊んだり、浮輪で泳いだりと思い思いに庄内の海を満喫。海水浴場脇のエリアには、水上バイクやサーフィン、バーベキューを楽しむ多くのグループが陣取った。
浜茶屋の関係者は「この夏一番の人出。忙しくて」と話し、次々訪れる客の応対に追われていた。庄内町余目の母親の実家に帰省し、いとこたちと訪れた埼玉県さいたま市の与斉実咲さん(10)は「夏休みに毎年、おばあちゃんたちと泳ぎに来ている。いとこたちと一緒で楽しい」と話していた。
2019年(令和1年) 8月12日(月)付紙面より
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鶴岡名物の麦きりを観光客や市民にアピールしようと、鶴岡市麺類食堂組合(菅原原組合長)と庄内そば麦切り研鑽会(菅原原会長)などは新たに、麦きり提供店舗の目印とするのぼり旗「つるおか麦きり」を作製した。お盆の帰省時期に合わせ、市内22店舗に設置している。
麦きりは地元の名物として長く市民に愛されている、鶴岡を代表する郷土食の一つ。小麦粉をこねて伸ばしたものを包丁で細く切ることから「麦きり」と呼ばれる。こしのある歯応えとツルツルとした喉越しが特徴で、温冷を問わず一年中食べられている。近年は名産のシルクを練り込んだ「絹入り麦きり」も開発、販売され、鶴岡の土産品、贈答品としても人気がある。
両団体と、鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)は連携して、麦きりのPR強化に向けた「つるおか麦きりブランド化プロジェクト」を展開しており、この一環でのぼり旗を作った。鶴岡を訪れる観光客から「麦きりはどこで食べられるの」といった問い合わせがあるため、名物のPRとともに、提供店舗の目印にする。国内唯一のユネスコ食文化創造都市として、「日本海美食旅」をテーマに10月に本番を迎える新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンの誘客につなげる考え。
のぼり旗は長さ180センチ、幅60センチ。食堂組合、研鑽会の加盟店舗以外でも市内で麦きりを取り扱っている飲食店、製麺所、土産販売店を対象に、無償で配布する。配布に関する問い合わせは、同市長者町の「そば処三浦屋」=電0235(22)4635=へ。