2020年(令和2年) 4月23日(木)付紙面より
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酒田市は、地元の高校生らに市内企業を紹介する冊子「酒田ジョブガイド2020」を製作した。2011年度から市広報の企業紹介コーナーに掲載した延べ94社をまとめたもので、初めてカラーにし、より見やすくした。市内や近隣市町の高校3年生などに配布する。
庄内地方は県内他地域に比べて高校生の地元定着率が低く、人口減少の主な要因となっている。定着率が低い原因の一つとして指摘されているのが、高校生や保護者が地元企業をよく知らないこと。冊子は、地元にも魅力的な企業がたくさんあることを知ってもらい、地元定着率の向上につなげようと、市が13年度から毎年製作している。
掲載したのは、市広報の企業紹介コーナーに11年5月号から19年4月号までに掲載した延べ94社。これまではモノクロだったが、今回は保存データがなかった一部を除き、全てカラーで掲載した。
目次欄には、県が女性の活躍推進や仕事と家庭の両立支援などに力を入れている企業を認定する「山形いきいき子育て・介護応援企業」の認定状況、その区分を載せた。また、巻頭には酒田市と東京都内で住む場合の生活コスト比較を掲載。東京は収入が多くても住居費などの出費も多く、「トータルでは酒田が年間約18万円お得」という試算を示し、地元に住むメリットをアピールしている。
A4判、60ページ、2200部を製作。酒田東、酒田西、酒田光陵、酒田南、和順館、庄内総合、遊佐の7高校の3年生(来春の卒業年次生)、県立産業技術短期大学校庄内校の2年生にそれぞれ1冊ずつ配布する予定。