2020年(令和2年) 6月21日(日)付紙面より
ツイート
新型コロナウイルス対策で県境をまたぐ移動自粛の制限がなくなって初の週末となった20日、庄内各地の観光施設などには家族連れなどが繰り出し、「3密」に注意しながら久しぶりの休日モードで買い物などを楽しむ姿が見られた。
政府は19日から、先に示していた基本的対処方針にのっとり、都道府県をまたぐ移動制限をなくし、屋内イベントの最大収容人数を500人から1000人に拡大するなど、自粛の基準を緩和した。
鶴岡市布目の庄内観光物産館ではこれに合わせ20、21の2日間、屋外イベント「げんき市」を企画。これまでの移動自粛で賞味期限が近づいた菓子や麺類、漬物、肉加工品、乾物、米などの土産品を、在庫一掃の「クリアランスセール」として30―80%程度の割引価格で販売している。
初日の20日は午前10時半のオープンとともに、県外ナンバーの車を含め、家族連れなどが次々に来場した。入り口で検温し、マスク着用と「3密」回避を呼び掛けたほか、各店舗では客との間にビニールシートを張るなどして応対。買い物かごいっぱいに詰め込む人もいた。「密」になり過ぎないよう時折、入場制限を行った。
運営する庄交コーポレーションの担当者は「われわれもそうだが、お客さまにとっても久しぶりの休日モードで、解放感を楽しんでいる様子。コロナ対策には十分に配慮して運営し、みんなの元気になれば」と話した。
21日は午前10時半―午後4時。屋台市として肉巻きおにぎりやエビ汁、浜焼き(イカ、ホタテ)、かき氷などの食べ物も販売する。