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荘内日報ニュース


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2020年(令和2年) 10月7日(水)付紙面より

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鶴岡市立荘内看護専門学校 新たな在り方は

移転新築向け基本構想協議
定員確保や地元定着など課題示す

 鶴岡市立荘内看護専門学校の移転新築に向けた第1回基本構想策定委員会が5日、荘内病院で開かれた。来年1月にかけ3回の委員会を開催し、教育理念や期待される学生像、修業年限、学年定員、施設整備方針などをテーマに協議し、新たな同校の在り方を検討する。

 旧荘内病院跡地で計画が進む国の鶴岡第2地方合同庁舎整備に伴い、市は、隣接場所にあって老朽化し手狭となっている同校の移転を計画。移転場所は合同庁舎に入る鶴岡税務署の跡地を候補地として検討している。

 基本構想策定委は、移転新築に合わせ、社会のニーズを踏まえた看護職人材の育成を目指す専門学校に向け、有識者の意見を聞く場として市が設置。医療や福祉関係の7人を委員に委嘱し、この日の委員会で山木知也鶴岡市社会福祉協議会長を委員長に選任した。

 同校は、修業年限3年、1学年定員20人。第1回委員会で市側は、人口減少に伴う高校卒業者数の減少で入学定員確保や卒業生の地元定着が課題となっていることなどを説明。新たな学校像としてチーム医療や地域への視点を盛り込んだ学校憲章や教育理念、教育目標などを示した。委員からは「県立保健医療大には鶴岡地区からここ10年間で70人程度の入学志願者があり、40人ほど合格している。看護職を目指す高校生の潜在的需要はある。市独自の奨学金制度なども必要ではないか」「患者と接する看護職は多職種連携のキーパーソン。看護の心を持ち続けられる看護職の養成を」「継続して学びキャリアアップできる人材を育てたい」などの意見が出された。

 次回は11月下旬に予定され、修業年限や学年定員などを協議する。


「鶴岡准看護学院」閉校へ
21年度を最後に入学者募集停止

 鶴岡地区医師会(福原晶子会長)は、運営する准看護師養成の「鶴岡准看護学院」(鶴岡市馬場町)を2021年度の入学者募集を最後に22年度末で閉校することを決めた。近年は少子化に伴い入学希望者が減少傾向にある上、22年度から開始される国の看護基礎教育の新カリキュラムに対応する教員確保も難しい状況となっていることもあり、判断した。

 同学院は、2年制で1学年定員25人。21年春の第63回生の入学者を最後とし、23年3月末で閉校する。同学院によると、近年は就職環境の好転で応募者数が減少し、18年度以降は入学者の定員割れが続いていた。さらに、国が示した看護教育の新ガイドラインに沿うと、新たな教員確保が必要となることから、9月11日に開催した同医師会の臨時総会で閉校を承認した。

 同学院は、1907(明治40)年に当時の西田川郡医師会主催で第1回看護婦講習会を開催したのが始まり。戦後の鶴岡看護師養成所を経て、鶴岡地区の開業医の要望に応じ59(昭和34)年に現在の鶴岡准看護学院が設立された。同学院として1500人余りの准看護師を養成。卒業生の多くが地元の病院や開業医に勤めている。

 21年度の入学希望者に対しては今年12月に推薦入試、来年1月に一般入試を実施する。鶴岡地区医師会は「閉校が決まったが関係方面の協力をいただき、准看護師を目指す学生を最後までしっかりと支えていく」と話している。

22年度末で閉校が決まった鶴岡准看護学院が入る鶴岡地区医師会館
22年度末で閉校が決まった鶴岡准看護学院が入る鶴岡地区医師会館



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