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荘内日報ニュース


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2020年(令和2年) 10月18日(日)付紙面より

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山の恵みたっぷりと 出羽三山の新しい魅力 山菜使った新ブランド開発

 出羽三山の魅力を発信する団体「OurDewasanzan(アワデワサンザン)」(高城豪代表、羽黒山表参道中央二之坂茶屋)と鶴岡市の出羽三山神社羽黒山参籠所斎館(伊藤新吉料理長)はこのほど、三山地域で採れた山菜などを使った商品ブランド「SAI(サイ)」を立ち上げ、16日、斎館で新商品の発表会を行った。

 発表されたのは、今春に採れた山菜を使った「干しわらびの松前」「山蕗(やまふき)とふきのとうの味噌(みそ)」「山うどと紫蘇(しそ)穂の味噌」の3つ。新型コロナウイルスの影響で斎館への来訪者が減少し提供する機会がなくなっていた山菜を、遠方からの来訪が叶(かな)わない人をターゲットに開発された。SAIには山菜や山の恵みを意味する「菜」、清め・精進潔斎を表す「斎」、循環・再生の「再」、3つの「さい」の意味が込められている。

 同日の発表会には市や地元観光協会などの関係者約20人が出席。同神社職員や高城代表らが商品の開発経緯、概要などを説明したあと、伊藤料理長が同商品を調味料として使用したアレンジ料理を披露。山ウドのみそをマヨネーズに混ぜ、タルタルソースにしてエビフライにのせたり、溶き卵に混ぜて卵焼きにするなど、家庭でも簡単に調理できる手軽さや活用の幅広さを伝えた。参加者は料理を写真に収めたり、レシピに耳を傾けてメモを取ったりしていた。

 伊藤料理長は「コロナの影響で来訪が減り、開館自粛の時期もあって山菜が採れても提供できない状況が続いた。山の幸が無駄になってしまうことや山菜を採ってくれる人のことを思うと、何らかの形にして皆さんに届けたいと思っていた。SNSやホームページなどでも発信していきたい」と話した。今回披露したアレンジ料理は来年、12年に一度巡って来る「出羽三山丑歳御縁年」にちなんだ特別メニューとして、斎館での提供を視野に入れていきたいという。商品は1個850円(税別)で、手作りの稲わらでパッケージされた3種セット(2400円、税別)も用意。現在、専用ホームページ「出羽三山のある暮らし」での受注を始めており、注文を受け次第製造し、発送される。斎館でも販売し、今後、地元商店街などに販路を広げていく。詳細は同ホームページまで。

出羽三山地域で採れた山菜などを使った新ブランド「SAI(サイ)」の商品
出羽三山地域で採れた山菜などを使った新ブランド「SAI(サイ)」の商品

鶴岡市の出羽三山神社羽黒山参籠所斎館で行われた商品発表会。伊藤料理長が商品を使った料理を披露した
鶴岡市の出羽三山神社羽黒山参籠所斎館で行われた商品発表会。伊藤料理長が商品を使った料理を披露した


2020年(令和2年) 10月18日(日)付紙面より

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初のカヌー体験に“わくわく” 三川町で赤川カヌーツーリング

 「はじめての赤川カヌーツーリング」が16日、三川町青山地内の赤川で行われた。三川町の地域おこし協力隊員・伊藤秀和さん(36)が企画したもので、13人の参加者が文字通り初めてのカヌーを体験した。

 青龍寺川が赤川に合流する地点付近。7月下旬の集中豪雨では付近の民家が床上浸水したほどだったが、普段は静かな水面。大石田町アウトドアクラブ遊Be隊の柴田和徳隊長(60)が先生役だった。「流れが緩いし、非常に良い環境。カヌーは機械音がない舟なので、カモとか鳥たちも自然に寄ってくる。川の両岸には野生動物がいるかもしれない。さっき周辺を歩いたが、タヌキの足跡らしき物もあった。バード・アニマル両ウオッチングができる。自然との触れ合いには最適です」と説明。川を上り、下りしながら約1時間のツーリングを楽しんだ。

 「カヌーに乗る時から肩を貸して、貸されて。男女の出会いの場にもなりそうだわ」と婚活コーディネーターの石川りかさんもアクティビティーとして大きな可能性と魅力を感じた様子だった。

 県内の自治体中、唯一山がなく観光資源が少ないと言われがちな町の地域資源「川」を使って「町ににぎわいをつくりたい」という伊藤さんの思いは可能性を十分感じさせた。ドローン撮影も行われたこの日の活動を動画に収めて発信。来春、雪が解けてのレジャーシーズン到来時、まず親子体験会を設けたい構想だ。

カヌーは町の倉庫に眠っていたものを再利用。自転車で言えば“ママちゃり”という普及型で重さ約18キロ
カヌーは町の倉庫に眠っていたものを再利用。自転車で言えば“ママちゃり”という普及型で重さ約18キロ



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