2021年(令和3年) 9月10日(金)付紙面より
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鶴岡市宝谷地区でソバの花が咲き始め、段々の棚田に白いじゅうたんを敷いたような光景が広がっている。
農事組合法人宝谷(森薫代表理事、組合員10人)では今年、7月下旬から8月中旬にかけ、地区内の34ヘクタールに作付け。品種は5年ほど前から県産新品種「でわ宝(山形BW5号)」に統一した。茎が太く倒れにくい上、粒が大きく、風味が豊かでコシも強いという。
本間与一理事(67)によると、花は今月初めから咲き始めた。例年は開花中、「お花見カフェ」としてソバの実を使ったスイーツ提供やコンサートを開いているが、今年は昨年に続きコロナ禍で実施しない。
それでも本間さんは「今年は播種後の天候が良く、このままいけば、ソバは品質、収量ともこれまでにない良いものとなる。おいしい新そばを楽しみにしてほしい」と話した。
花は今月20日ごろまでは咲いているという。10月中旬に、20トン程度の収穫を見込む。新そばは同31日(日)に地区内の「宝谷そば」で開く「新そばまつり」で提供開始の予定。