2021年(令和3年) 11月14日(日)付紙面より
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鶴岡市と、姉妹都市の北海道木古内町の各交流団体は12日、オンラインで特産品の贈呈式を行った。鶴岡からは庄内柿やラ・フランスを、木古内からはホタテや農産物を両市町の福祉施設に贈った。
寄贈したのは鶴岡市の「木古内をたずねる会」(五十嵐政一会長)と木古内町の「きこない特産会」(成澤宗範会長)。30年ほど前から毎年、つるおか大産業まつりと木古内町のふるさと産業まつりで贈呈していたが、今年もコロナ禍で両イベントが中止に。2年続けてオンラインでの贈呈となった。
今回は、鶴岡側からは木古内町の2施設に庄内柿とラ・フランスを7箱ずつ、木古内側からは鶴岡市の6施設に冷凍むき身ホタテ約3キロとタマネギ20キロ入り5箱、豚バラ肉1キロ入り5パック、カボチャ3―4個入り10箱を寄贈した。
贈呈式には、鶴岡側は皆川治市長や五十嵐会長、木古内側は鈴木慎也木古内町長や成澤会長の他、両市町の福祉施設関係者など合わせて約20人が参加。両会長が事前に送られた特産品を福祉施設関係者に手渡した。
五十嵐会長は「鶴岡の味覚を堪能してください。今後、相互の訪問交流が再開できることを願っています」、成澤会長は「来年こそはぜひ鶴岡に伺いたい」と話した。
両市町の交流は、1885年に庄内藩士が開拓のために木古内町を訪れたことがきっかけでスタート。1989年に姉妹都市盟約を結んだ。
2021年(令和3年) 11月14日(日)付紙面より
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日本語の話せない外国人からの119番通報に対応するため、鶴岡市消防本部(大川治消防長)は9日、同市美咲町の同本部で、民間の電話通訳サービスを活用した救急対応訓練を行った。
訓練は昨年度に続き2回目。通訳サービスは、通報者と通信指令員、通訳者の三者間で通話する仕組みで、17言語に対応するNTT東日本のサービス。
この日は、外国人が目まいや咳の症状で歩けず通報したという想定。アメリカオハイオ州出身の市国際交流員、アレクシス・クランプさん(27)が傷病者役として同本部の災害対策室から英語で119番通報した。
通報を受けた通信指令課第1係の林正光主任は、通訳センターに電話を転送。通訳者を介して▽名前▽住所▽症状―などを聞き取り、救急隊を出動させた。
現場へ到着した救急隊は、再度通訳センターに連絡を取り、アレクシスさんと交互に通訳者と会話。症状や搬送先の病院などを正確に伝え、担架で移動させるまでの一連を実践した。
アレクシスさんは「こんなサービスがあるなんて知らなかった。音声が聞き取りづらいなどの課題はあるが、思っていたよりもうまくできた」、通信指令課の五十嵐康夫課長は「庄内地域に住む外国人の方が安心して通報できるように、今後も定期的に訓練を行っていきたい」と話した。