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2021年(令和3年) 12月15日(水)付紙面より

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開幕一軍 新人王目指す 石森投手(中日3位指名公益大出)母校訪れ抱負 「感謝忘れずに」後輩へエール

 今秋のプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で中日ドラゴンズから3位指名を受けた東北公益文科大学出身で、独立リーグ・九州アジアリーグ「火の国サラマンダーズ」(熊本県)に所属する石森大誠投手(24)=178センチ、77キロ、左投げ左打ち=が13日午後、酒田市の公益大を訪れ、後輩にエールを送るとともに、金野信勇理事長補佐、横田謙人硬式野球部監督と懇談した。

 石森投手は石川県宝達志水町出身で、同県の遊学館高3年時に夏の甲子園に出場した。横田監督の勧誘を受けて2016年に公益大に進学し本格派左腕として活躍。4年時の19年には主将・主戦とフル回転、同年の南東北大学野球リーグでは春、秋2季連続で優秀選手に輝いた他、秋季にはチームを10季ぶりの優勝に導く好投を見せた。

 4年時にプロ志望届を出したが、指名漏れ。今季発足した独立リーグでは、ダイナミックなフォームから繰り出す最速155キロの直球を武器に抑えの切り札として活躍した。

 石森投手はこの日、午前5時半に石川を車で出発して両親と共に酒田へ。「2年ぶりに入った」(石森投手)という公益大屋内練習場に集まっていた後輩約60人を前に、「一番大事だなと思ったのは感謝の気持ち。ドラフトで指名されたことよりも、支えてくれた人たちに対してこういう形(ドラフト指名)で恩返しができたことがうれしい。ここまで野球をさせていただいたことにも感謝したい」と話し、後輩たちに「感謝の気持ちを忘れず、ぜひリーグ戦で優勝できるよう頑張ってほしい」と激励した。

 石森投手が4年時、1年生として入学した丸子翔大主将(21)=3年=は花束を先輩に手渡し、「積極的に声掛けをするなどチームを引っ張ってくれた先輩で、プロ入りはうれしい。先輩から刺激をいただき、来春こそ明治神宮大会に出場できるように頑張りたい」と感想。引き続き学内で金野理事長補佐、横田監督と懇談。金野理事長補佐は冒頭、「良かったなあ、夢を諦めないで。けがに気を付けて一軍スタートを目指してほしい」と。横田監督も「ドラフトを見ていて、こんなうれしい日はなかった。2年前には一緒に悔しい思いをしたが、夢を実現できたのはあなたの力」と話し、「プロ野球での最多登板、通算セーブ数記録を持つ岩瀬仁紀さん(元中日)のような息の長い救援投手になって」とエールを送った。

 これに対して石森投手は「今年の中日指名選手の中では最年長だけに、即戦力としての期待があると思う。開幕一軍、新人王を目指す」と抱負を述べた。石森投手によると、名古屋市内で16日に球団と本契約を結び、翌17日の入団発表に出席。年明けから新人合同自主トレに参加するという。

丸子主将(前列左)から花束を受け、満面の笑みを浮かべる石森投手=公益大屋内練習場
丸子主将(前列左)から花束を受け、満面の笑みを浮かべる石森投手=公益大屋内練習場


2021年(令和3年) 12月15日(水)付紙面より

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(鶴岡まちキネ)話題作の撮影エピソード語る 「梅切らぬバカ」和島監督(酒田出身)トークショー

 鶴岡市の鶴岡まちなかキネマで上映中の映画『梅切らぬバカ』の監督で、酒田市出身の和島香太郎さん(38)を迎えたトークショーが11日、同館で行われた。地元鶴岡をはじめ、酒田市からも高校時代の同級生や知人らが訪れ、話題の作品を観賞した後に、撮影のエピソードなどに耳を傾けた。

 和島監督は1983年生まれ。テレビドラマの演出などを手掛け、2012年に短編『小さなユリと/第一章・夕方の三十分』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編部門奨励賞受賞。14年、初監督作『禁忌』が劇場公開されるなど活躍している。『梅切らぬバカ』は加賀まりこさん演じる占い師の母と、塚地武雅さん演じる自閉症を抱える息子が社会の中で生き抜く様を温かく誠実に描いた作品。自身も自閉症の義理の息子を持つ加賀さんが、テレビのトーク番組で映画の素晴らしさを語ったことで話題となり、11月中旬の公開の際は3館のみでの上映だったが、現在は120を超える映画館で上映されている。

 トークショーは2回行われ、いずれも80席の客席が埋まって「完“梅”御礼」となった。山形市在住の映画コメンテーター、荒井幸博さんの進行で、製作のいきさつや監督を志したきっかけなどについて語った。

 軽度の認知症がある60代男性のドキュメンタリーを撮影していた時、近隣の住民とのトラブルなどがあると「モザイクをかけたり、フレームから押し出していた。双方の思いを描くには劇映画でなければ」と思い、脚本を2019年6月に書き上げた。荒井さんが「加賀さんにお願いするとは勇気あるキャスティングでしたね」と振ると、「辛口の占い師という役柄にぴったりだったので。義理の息子さんが自閉症だということは撮影の1週間ほど前に知り、不思議な縁を感じた」と答えた。また「加賀さんは自閉症の方を育ててきた人への尊敬の念も持っておられる。障がいのある方への社会の目が優しくなってほしいと引き受けてくださった」と話した。

 子どもの頃から地元の映画館でハリウッド映画を見て育った和島監督は、中学2年生の時に将来は映像に関わる仕事をしたいと思い始め、高校時代の文化祭で、自分で脚本を書き、クラスメートが出演する映画を製作。作品は不評だったが、みんなに見てもらえることがうれしかったと笑いを交えて語った。

 映画の評論にも定評のある荒井さんは「酒田、庄内、山形に風が吹いていると感じる。作品に力がなければ主演女優の宣伝だけでこれほど広まらない。賞レースも楽しみ」と絶賛していた。

 和島監督は13日には酒田市役所を表敬訪問。丸山至市長とも懇談した。

映画公開を記念したトークショーで語る和島香太郎監督
映画公開を記念したトークショーで語る和島香太郎監督

トークショーで対談する荒井幸博さん(左)と和島香太郎監督
トークショーで対談する荒井幸博さん(左)と和島香太郎監督



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