2021年(令和3年) 5月13日(木)付紙面より
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65歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種の一般枠予約について、鶴岡市は11日、追加した6240人分が定員に達したと発表した。当初予定した予約が埋まり、受け付けを一時停止するとともに予約枠を拡充して10日に受け付けを再開したが、2日間で定員に達した。接種希望者からは「予約をどうすればいいのか」といった問い合わせが相次いでおり、市は医療機関による個別接種の拡充に向け調整を続けている。
追加した6240人分は、朝暘武道館の集団接種を7日分、朝日スポーツセンターを1日分増やしたほか、1日当たりの接種人数を増加させるなどして対応。しかし、ワクチン接種への関心の高まりとともに接種希望者が市の想定より多く、再び集団接種の一般枠(追加分を含め1万9385人分)が埋まった。
こうした状況を踏まえ市は、各医療機関で実施する個別接種による追加を検討。今月10日から受け付けが始まった個別接種では、全体で1万1000人分の接種を見込んでいるが、こうした医療機関を増やす方向で医療機関側と調整している。
市ワクチン接種対策室は「医療機関側への説明会を行い、今月末までには個別接種を新たに実施する医療機関を公表したい。通院中の人以外も受け付ける医療機関も拡充し、希望する全ての高齢者がワクチン接種を受けることができるようにしていく」と話している。
一方、集団接種のバス利用枠(4920人分)の予約人数は11日午後4時半現在で2487人となっており、引き続き市コロナワクチン相談・予約センターの電話(0120)125226で受け付け。バス利用枠は接種日の6日前以降に残数がある場合は一般枠に振り替えて再度予約を受け付けることにし、残数については市ホームページで毎日更新し、周知する。
2021年(令和3年) 5月13日(木)付紙面より
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「ふじ(藤)の花」をキーワードにまちづくりを推進している鶴岡市藤島地域の中心部で、フジ棚の花が開花期を迎え、空を覆うような紫色の花と甘い香りが初夏の訪れを告げている。
同地域では1992年から地名にちなみ「日本一ふじの里づくり」を掲げ、住民にフジの苗を配るとともに、公共施設や中心部の道路沿いにフジ棚を整備している。
最もフジ棚が集中する市藤島体育館周辺には、8種56本のフジが植えられている。市藤島庁舎産業建設課によると、今年は例年よりやや早い先月末ごろから咲き始め、今は紫色の濃いカピタン藤や野田藤などが満開となった。
晴天となった11日午後、藤島体育館南側のフジ棚(延長約400メートル)には地元住民らが三々五々訪れ、「いい香り」などと言いながら、満開のフジ棚の下を散策する姿が見られた。
同課によると、今後、野田白や薄紅藤などが開花し、今月20日ごろまでは咲いているという。恒例の「ふじの花まつり」(今月8、9日)は昨年に続きコロナ禍で中止。人気アニメ「鬼滅の刃」でフジの花は鬼が嫌うことから、「病魔退散」の願いを込めて写真に収めていく人もいるという。